桜の開花予報が聞こえてくるようになりました。お花見に向けて気持ちも盛り上がってきているのではないでしょうか。
きれいな桜を前にするとつい気が緩みがちですが、何気ない行動が事件や事故につながることがあります。今回はお花見でやってしまいがちな行動が事件・事故につながった例を参考にしながら、お花見におけるトラブル回避について考えてみましょう。
桜の枝を折ってはいけない
写真ブームの高まりを背景に、桜の枝を無理に引っ張ってしまい、枝を折ってしまう行為が発生しています。また、花見の記念に桜の枝を折って持ち帰ろうとする人もいます。
桜の枝を折る行為は法律で罰せられる可能性があります。実際に故意に桜の枝を折った人が逮捕されています。
たとえ逮捕されなかったとしても、桜の枝を折る行為は明らかなマナー違反です。お花見をする時はその場で、ありのままの姿の桜を楽しむようにしましょう。
場所取りがトラブルに発展することもある

花見シーズンになると場所取り合戦が加熱しますよね。人気の花見スポットではトラブルを回避するため、場所取りのルールやマナーを定めている場合があります。公園や施設の管理・運営会社に連絡をして、「事前に場所取りをしてもよいか」「場所取りをする場合は何日前から行ってもよいのか」といった点を確認してから行うようにしましょう。
「1つのグループが大量のスペースを確保する」「何日も占拠して他の人が使えないようにする」といった行為は、トラブルや喧嘩の基になります。マナーや節度を持った行動、譲り合いの気持ちを大事にするようにしましょう。
私有地への侵入・場所取りはトラブルに繋がりやすいですし、法律で罰せられる可能性があるので止めましょう。
ゴミは持ち帰る
花見客が出す大量のゴミが問題となっています。花見をする時はゴミを持ち帰るのがマナーです。マイゴミ袋を用意して出かけましょう。
放置ゴミは火事の危険も伴います。愛知県名古屋市では花見会場に設けられた臨時ゴミ捨て場から出火する事故が起こっています。火災を招かないようにするためにも、ゴミは各自で持ち帰るようにしてください。
喫煙は決められた場所で行う
受動喫煙防止の考え方が広がるにつれ、喫煙のマナーが問われるようになっています。歩きタバコは周囲の人を怪我させてしまうことがあります。花見会場はたくさんの人で賑わっているため、タバコの火はとても危険です。子どもは大人よりも背が低いため、顔や頭に火傷を負わせてしまう危険もあります。
また、タバコの火が荷物やゴミに引火すると、火災に発展する可能性もあります。事故やトラブルを回避するためにも、喫煙は必ず決められた場所で行うようにしてください。
飲酒は節度をもって楽しもう

花見で気分が盛り上がり、いつも以上にお酒を飲みすぎてしまうことがあります。急激な飲酒は急性アルコール中毒を引き起こします。急性アルコール中毒は適切な処置を行わないと命を落とす危険があります。花見をする時は、はしゃいでお酒を飲みすぎないようにしてください。無理な飲酒を勧める行為、体調が悪いのに飲酒をする行為も急性アルコール中毒につながるので、止めましょう。
花見会場では飲酒による迷惑行為(ケンカ・大声ではしゃぐ・道端で眠るなど)が多発しています。目に余る迷惑行為を行った場合は、警察に通報されることもあります。節度をもった飲酒を心がけ、自分も周囲の花見客も楽しめる環境づくりを心がけましょう。
まとめ
・桜の枝を折ってはいけない
・場所取りは管理者の指示に従い、ルールを守って行う
・ゴミを持ち帰り、火災予防に努める
・喫煙は決められた場所で行う
・飲酒をする時は急性アルコール中毒に注意する