夕暮れ時や夜間は歩行者の存在がドライバーに認知されにくくなることから、交通事故が多発しがちです。交通事故を防止するためには、歩行者の存在を知らせる反射板を身につけて歩くと効果的と考えられています。今回は反射板をつけて歩く意義や、大人でも取り入れやすいアイテムについてご紹介します。
反射板をつけて歩く意義

反射板は光を跳ね返す効果があります。反射板に光(車のライト)が当たると、ドライバーの目には光って見えます。反射板はドライバーの注意をひきつけることによって、「そこに人がいる」ということを認知させることができるのです。
警察庁ホームページ「反射材・ライト~薄暮・夜間はつけた光が命を守る~」によると、反射板をつけている歩行者は反射板をつけていない歩行者よりも、2倍以上手前で発見されることがわかります。交通事故に巻き込まれないようにするためには、反射板を身につけることによって、ドライバーに自分の存在を少しでも早く認識してもらうことが大事なのではないでしょうか。
反射板は子どもが使うもの(ランドセルや子ども用の雨傘など)に取り付けられていることが多いですが、事故を減らすためには、子どもから大人まですべての人が反射板を身につける必要があります。通勤・通学時はもちろん、散歩・買い物・ジョギングなどの運動にでかける時など、ちょっとした外出の時でも身につけることを心がけましょう。
反射板にはどのようなものがあるの?
① シールタイプ
シールタイプの反射板は粘着面を貼り付けるだけで取り付けることができます。カバン、靴、洋服など日常使用するものに貼り付けて使いましょう。貼り付けたい場所にホコリや汚れがついていると粘着面が汚れてしまい、上手に貼り付けることができなくなるため、取り付け面をきれいにしてから使いましょう。
② キーホルダータイプ
キーホルダータイプの反射板は、ファッション感覚で身につけることができます。オシャレなデザインのものも増えてきているので、女性でも抵抗なく取り入れることができるでしょう。バッグなどに取り付けておくと安心です。
③ たすきタイプ
たすきタイプの反射板は、肩から斜めにかけて使用します。車のライトがあたるとたすき全体が光るため、人の存在が一目でわかります。体の動きを阻害しないため、夜間にウォーキング・ジョギング・散歩に出かける人を中心に使用されています。
④ 傘タイプ
傘タイプの反射板は、傘自体が反射板を用いた素材で作られています。雨の日は視界が悪くなり、歩行者の存在はいつも以上にドライバーに認識されにくくなりますが、傘タイプの反射板を持っていると傘全体が光るため、ドライバーの目にとまりやすくなります。子ども用の傘は、反射板素材のものにしておくと安心です。
⑤ 反射板が取り付けられた衣服

反射板が取り付けられた衣服を購入する最大のメリットは、自分で反射板を取り付ける手間が省ける点です。商品によっては洗濯なども可能なので、手入れも楽になるでしょう。ジャンバー・リストバンド・ジャージズボン・レインコート・靴などを中心に販売されています。通勤時のアウターや、雨の日用のレインコートなどは、反射板が取り付けられたものを選ぶと安心です。
⑥ 自転車用の反射板もある
自転車は車体の後ろ側に反射板(もしくは尾灯)を取り付けることが義務化されています。自転車を所有している人は、車体後部に反射板(もしくは尾灯)が取り付けられているかどうか、確認してください。
自転車の存在をより一層際立たせるためには、車体後部以外の部分にも反射板を取り付けましょう。「サイクルリフレクター」と呼ばれるタイヤ部分に取り付ける反射板や、「サイクルピアス」と呼ばれるハンドル部分に取り付ける反射板が効果的です。
⑦ ペット用品にも気を配ろう
ペットの散歩などに出かける時は、ペット用品にも反射板を取り付けましょう。ペット用品にも反射板を取り付けておくことによって、大切なペットの存在をドライバーに認識してもらうことができます。反射する素材を用いて作られた首輪やリードを揃えておきましょう。
まとめ
・反射板は光を跳ね返す効果がある
・反射板を身につけていると、自分の存在をドライバーに認識してもらいやすくなる
・反射板にはたくさんの種類があるため、用途や好みにあったものを選ぼう
参考サイト
◆警察庁:「反射材・ライト~薄暮・夜間はつけた光が命を守る~」