冬休みが近付いて、子どもの活動範囲も広がります。また、開放的な気持ちになってしまい、普段は行かないような場所に足を伸ばす子どももいるでしょう。
ただ、その時に意識したいのが、「その場所は安全かどうか?」ということです。
「犯罪が起こりやすい場所」をしっかり知って、犯罪を未然に防ぐように努めましょう。
「見えないところ」はやはり危険
「犯罪が起こりやすい場所」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはり、「人通りが少ないところ」でしょう。
人が周囲におらず、管理者などもいないようなところでは犯罪が起こりやすくなります。仮に事件を起こしたとしても、それが周りに知られる可能性が低くなるからです。
特に、人通りの少ないところにある廃屋や公衆トイレなどは非常に危険です。これらは「人通りが少ないこと」に加えて密室がつくりやすく、なかに入ると周りからほぼ完全に遮断された空間になってしまいます。
また、これらのところの危険性をはかる指標の一つに、「その場所の衛生・管理がどうなっているか」ということが挙げられます。
たとえば公衆トイレでも非常にきれいに手入れされていたり、空き家であっても人が来て手入れしていることがわかるような場所であったりするのならばリスクは少なくなります。
逆に、ゴミが放置されていたり、窓ガラスが割れていたりするところは極めて危険です。
「人が多いから安心」は本当?
では逆に、「人が多いところ」は犯罪が起こりにくいのでしょうか?
実はそんなことはありません。駅前の繁華街などは人通りが非常に多いところですが、その分、良からぬ考えを持った人間も多数います。そこに足を運ぶ子どもの方も、「大人の香り」「甘い言葉」に、開放感も手伝ってひかれるケースも多く、危険だと言えます。
また、このようなところでは、意外なほど、人は他人のことを見ていません。
小さな子どもが悲鳴でもあげていれば別ですが、普通に声をかけられているだけではそれを「事件」として認識しにくく、「周りに人がいるのに、だれも目に入っていなかった」ということもあり得ます。
また、意外と危険なのが「公園」です。街灯の少ない公園などは不特定多数の人間が容易に入り込みやすいうえ、公衆トイレや倉庫などの密室もあります。
まとめ
・「周りの目がないところ」では犯罪が起こりやすい
・しかし駅前などの繁華街でも犯罪は起こりうる
・特に、「不特定の人が入り込めるのに、一旦入り込んでしまったら見つかりにくいところ」は危険性が極めて高い
参考サイト
◆こども安全まちづくりパートナーズ:「あなたはご存知? -知識編-」
◆おかやまはぐくまーれ「犯罪が起こりやすい場所とは」