皆さんは、1年でどのくらい犯罪が起きているのかご存知でしょうか?
『毎日全国で犯罪が起きているから1万件くらい?』
『1日100件として、3万6500件かな?』
いえいえ、もっとあります。
警察庁「平成28年警察白書」(2015年)では約109万件もの犯罪 が起きているんです!
これを多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、1日で換算すると約3,000件ですので結構な頻度で犯罪・事件が起きていることが分かりますよね。
そこで今回は、いま日本で問題となっている犯罪の種類について調べてみました。
日本の犯罪事情
件数は減少傾向で戦後最少を記録
ではまず日本の犯罪件数について詳しく見ていきましょう。
警察庁によると、2015年の日本の犯罪件数は約109万件となっています。
この109万件という犯罪数は戦後最も少ない犯罪件数です。
特に殺人事件や空き巣、窃盗などの主要犯罪が減少しています。
やはり最近では防犯に関する意識も高くなっていて、空き巣や窃盗の対策には防犯カメラ、殺人事件では小さな痕跡でも科学的に犯人を証明できるような捜査技術の発展が目覚ましい抑止効果をあげていると考えられます。
戦後最も少ない犯罪件数を記録したことは、日本にとってとても素晴らしいことですよね。
ですが、近年では高齢化により、高齢者を狙った「振り込め詐欺」(「オレオレ詐欺」「お母さん助けて詐欺」等とも言います。)や「架空請求詐欺」「還付金詐欺」が急増しています。
もし親族に高齢者の方がいたら、日ごろから連絡を取り合い変わったことはないか確認することをオススメします。
時代の流れとともに、犯罪の種類も変わってくるんですね。
少年犯罪も戦後最少
変質する犯罪の種類
また少年犯罪の件数も戦後最少を記録しています。
同じ年の警察庁のデータによると、犯罪で検挙された14歳から19歳までの少年犯罪は、約3万9千件 と戦後最少の件数となっています。少年人口が減少している要因もありますが、人口比を比較しても、減少傾向を確認する事ができます。
こうやって数字を見ると少年犯罪も戦後最少を記録していることから「この先も犯罪件数は減少していくのではないか?」と考える方が多いのではないでしょうか。
ですが、これははっきりと警察に認知された犯罪の件数ですので、実際にはもっとあるのではないかという疑問も生まれます。
警察が認知しづらい、新しいタイプの犯罪が増えているとの指摘もあるのです。
例えば、最近では小学生でもスマートフォンを持つ時代です。
生活が便利になった反面、インターネットやSNSなどを介してのいじめや犯罪が近年増加しています。
確かに少年犯罪が減少していることはうれしいことではありますが、いじめや暴力など少年たちの犯罪行為を報じるニュースは後を絶ちません。
少年の犯す犯罪が凶悪化しているとの指摘もあります。少年犯罪件数が減少したからといって、安心することはできませんよね。
薬物関係の犯罪は近年急増中!
危険ドラッグなどに要注意
薬物関係の犯罪は急増しています。
同じ年の薬物事犯検挙人員を見てみると、覚せい剤取締法違反は前年に比べて0.1%増と微増にとどまったものの、大麻取締法違反が20.1%増、医薬品医療機器法違反は63.3%増と大幅増加しています。
確かに最近でも、著名人による大麻関連のニュースや、薬物使用後の危険運転や暴力事件などの報道が多くありますよね。
特徴的なことは、覚せい剤の再犯率は60%を超える比率で推移している事に対して、大麻の場合は、初犯率が75~80%で推移しているという事です。
大麻や危険ドラッグについては、今後も気を付ける必要があるでしょう。
私が住んでいるところの近くでも、薬物使用後の危険運転で逮捕されたというニュースが報道されていました。
逮捕された人は支離滅裂な言動で、一人では歩けないような状態だったといいます。
このように大麻や危険ドラッグなどの薬物を使用している人は、近年増え続けています。
言動が怪しい、行動が怪しい人がいたらすぐに警察に相談することをオススメします。
まとめ
・日本の犯罪件数は戦後最少を記録している
・日本の少年犯罪も戦後最少を記録しているが、インターネットやSNSなどを介してのいじめや犯罪件数は増加している
・少年犯罪の減少に反して薬物関係の犯罪は増加している