ハラスメントを受けた際は、初期段階の対応がとても大切です。この段階でしっかりと対応できるか否かで、そのハラスメントが継続して行われるリスクを下げることができます。
今回は、初期段階でできることを探していきましょう。
人に相談する
ハラスメントにしろほかのトラブルにしろ、自分一人で抱え込んでいると、どんどん苦しくなります。また、客観的な視点を持ちにくくなるというデメリットもあります。このため、初期段階で、まずは信頼できる人に現在の状況を相談してみましょう。相談を受けた人は、状況が悪化した時の証人ともなってくれます。また、同じような被害を受けている人がいれば、裁判などになっても戦いやすくなります。
初めの頃は、「怒り」を全面に押し出すのではなく、「不安」という気持ちを押しだして相談すると良いかもしれません。
「会社の人に相談するのは不安」という場合は、専門の窓口へ。労働相談にとってくれる窓口はさまざまなところにあります。
相手に悪気がまったくなかった場合、相談からの抗議で事態が大きく動くことも考えられます。
はっきりと断る
ハラスメントは、「逆らえない、逆らいにくい相手」を(意識的にせよ無意識的にせよ)選別して行われます。そのため、初期段階での勇気を出して断ることが大切です。
「職場の空気が悪くなる」
「冗談も通じないやつだ、と敬遠されそう」という不安もあるかもしれませんが、ハラスメントの初期段階ではこの対応が非常に大切です。
また、メールやLINEなどのやり取りも気を付けたいものです。
ハラスメントは、「本人が嫌がっているかどうか」が判断の分かれ目となります。そのため、社交辞令で、ハートなどのマークを頻繁に送っていたり、恋人同士のようなやり取りをしていたりした場合、裁判になったときに「証拠」として認められない可能性もあります。
学生時代と社会人になってからのメールは、顔文字さえも大きな影響を持つということを忘れてはいけません。
まとめ
・「これはハラスメントかも?」と思ったら、すぐに周囲に相談する
・自分1人で溜め込まない!
・ハラスメントを相談した相手というのは、証人にもなりえる
・「空気を悪くする」などと言われても、毅然と断るようにする
・メールなどのやりとりは後々証拠にもなる
・メールの文面などにも要注意。誤解させるメールを送らないように!