「ハラスメント」という言葉が広く知れ渡るようになったためか、その種類も随分細分化されてきました。明確に定義づけられているものもあればそうではないものもあるため、「どのように分類するか」によってその数は大きくことなります。
「主なハラスメントの数」は6種類とも26種類とも34種類とも41種類とも言われており、人によって考え方が異なります。
そのなかでも代表的なものが、「モラハラ」「アルハラ」「セクハラ」「パワハラ」などですが、それ以外にもいくつか紹介していきましょう。
ジェンダーハラスメントとは
男女雇用機会均等法が施行されて久しい現在ですが、男女どちらに対しても公平とは言い難い対応をとっている会社も多くあります。もちろんこれは、「妊娠すれば対応が必要である」などの決まりもあるため、「男女両方を、完全に同じものとしてとらえることは難しい」という理由からでもあります。
しかしこれが、過剰な「性別における役割」を押し付けるものであれば話しは別です。
たとえば、
「女性なのだから、全員分のお茶くみやお弁当の用意をして当たり前」
「男性なのだから、重い荷物を持って移動させるのは当たり前」
「女のくせに男をコキ使うなんて」
「男のくせに機械も直せないの?」
などです。
ジェンダーハラスメントは、男性であれ女性であれ、「世間が認知する男性像・女性像」を押し付けられるというかたちのハラスメントです。これは当人にとっても非常に苦しいのですが、LGBTの人たちにとってはさらに重荷となります。
スモハラやなど
それ以外にも、ハラスメントのなかには「スモハラ」と呼ばれるものがあります。タバコの受動喫煙や臭いによるハラスメントであり、多くのところで問題視されてきました。現在は喫煙スペースを設けているもしくは全面全館禁煙というところも多いでしょう。
それ以外にも、カラオケでのハラスメントを「カラハラ」、血液型の分類によるハラスメントを「ブラハラ」などのように言うこともあります。
ハラスメントの種類を知っておくことで自分が加害者になることを防ぎやすくなります。また、被害者となったときもすぐに異変に気付けるようになります。
まとめ
・「男らしさ」「女らしさ」を押し付けるハラスメントがある
・煙草の煙による害を、「スモハラ」と呼ぶこともある
・それ以外にも複数のハラスメントがある。
・どんな種類があるかを学べば、加害者になりにくく、また被害者になったとしても対策を取りやすい