9月の第1週は防災週間でしたが、災害への備えは日頃から出来ていますか?
「いったい食べ物はどんなものを揃えればいいの?」という方もいらっしゃるかと思います。
そこで、災害時に必要となる「非常食」を紹介します。
また、避難生活で不足してしまいがちな栄養素についても注目してみました。
避難生活で必要な栄養素とは
慣れない生活で消費するエネルギーと保存食による偏った栄養
避難生活で問題となってくるのは、運動をする時間がなかなか取れないという点です。
熊本地震で問題となった「エコノミー症候群」は、寝る場所として使っていた自動車の中や避難所の寝床が狭かった為に、運動不足のために血液の流れが悪くなったことが主な原因となっておこりました。
食事の面からエコノミー症候群を防ぐには、運動不足で滞りがちな血液の流れを改善させる栄養を積極的に摂る事です。
具体的には、脂肪燃焼を助ける「ビタミンB2」や、血流を悪くする悪玉コレステロールに対して効果がある「ビタミンC」や「ビタミンE」といった栄養素になります。
可能であれば料理として野菜を多めに取り栄養を補給するのが望ましいですが、ビタミン剤を用いて補給するという手段もあります。
また、避難生活では慣れない事の連続で思った以上にエネルギーを消費してしまいます。
冬の避難所生活では寒さの為に寝ている間も普段以上にカロリーが消費されるという問題も起きます。
高カロリーの食品を食べてエネルギーを補充することも大切です。
オススメの非常食
フリーズドライ食品や保存パンがお勧め
ビタミン不足を補うためには野菜を食べるという方法がありますが、被災地では物流が止まってしまうため新鮮な野菜を食べられる機会が極端に減ってしまいます。
そこで手軽に野菜を食べられる方法として、フリーズドライで保存が効くように加工された野菜を含む食品がオススメです。
水やお湯で戻して、手軽においしく食べる事ができます。
お味噌汁やスープなどのフリーズドライ食品は有名ですが、最近では「リゾット」や「トンカツの卵とじ」などメニューも非常に多彩です。
野菜ジュースも必要な栄養素を補充する方法として有効です。
ビタミンを意識して血流を良くするよう心がけてください。
また、おいしく手軽にエネルギーを補充できるものとして「保存パン」があげられます。
パンは吸収効率の良い食品で、カロリーも他の非常食と比較して高めです。
近年ではチョコレート味やフルーツケーキのような物まであり、おいしく食べる事が出来ます。
調理が不要な事もメリットで、もし味に不足を感じたらピーナッツバターなどの調味料を塗る事で食べやすくする事も出来ます。
ただし、保存期間は1年と非常食としてはやや短いところだけが難点です。
定期的に交換してください。
非常時は特に「おいしい食事」が元気の源になってくれます。
ぜひご自宅の非常食を見直してみてください。
まとめ
- 避難生活ではビタミンやカロリーが不足しがちになる
- フリーズドライの野菜の入った食品や、野菜ジュースはビタミン補充に向いている
- カロリーを補充する方法として「保存パン」がオススメ!