2016年10月5日埼玉県さいたま市でパトカー追跡中を受けている車両が歩道を走行し、小学生女児2人をはねて逃走するという事件がありました。
幸いにも2人は軽傷だったとの事ですが、ひき逃げ犯はそのまま逃走し車両は別の場所に乗り捨てられていたそうです。
ひき逃げ事故は被害者が助かる可能性を少なくし、責任から逃れようとする卑劣な行為です。
ひき逃げ事故を目撃した時の対処方法と巻き込まれない様にするにはどうすれば良いか調べました。
ひき逃げ事故を目撃したら
速やかに救急車を呼んでナンバーをメモしておく
ひき逃げ事故とは、人身事故を起こした車両のドライバーが道路交通法第72条1項に記載されている救護責任を放棄して、現場から逃走してしまう事です。
被害者の方が軽傷で動けるのならまだいいですが、重傷の場合は周囲の人の助けが必要になります。
事故を目撃したら、まずは周囲に助けを求めて救急車を呼ぶ事を考えましょう。
連絡する時は事故の状況とケガ人の数、発生した場所を伝える事が大切です。
可能であれば、周囲の人と協力して負傷者が他の車両に巻き込まれない様に標識を置いたり、安全な場所まで移動させると良いでしょう。
119番に電話が繋がっていれば、指示を仰いでもいいです。
次に、覚えているのであればひき逃げした車両のナンバーをメモしておきましょう。
最初は覚えていても負傷者を助ける間に忘れてしまう場合があるからです。
救急車を呼ぶ際に交通事故である旨を伝えれば警察にも連絡が届く様になっているので、警察官も現場に駆け付けてきます。
到着したら車両のナンバーを伝え、犯人を捕まえる為に努力して貰いましょう。
ケガ人への手当も救急救命講習等を受けていて自信があるなら、行ってください。
初期救命処置で生存率が大きく変わります。
例えば、心肺蘇生法も心肺停止から2分以内に行えば90%の人が助かりますが、3分後には75%、5分経過すると25%まで生存率が落ち、10分経過してしまうとほぼ助かりません。
血が出ている場所を圧迫して止血するだけでも命を助ける事に繋がるので、臆せず助ける様にしてください。
ひき逃げ事故に巻き込まれない為には
交通ルールを守り周囲をよく確認しよう
ひき逃げ事故が起こる時は、歩行者側にも原因がある時があります。
例えば、不注意で道路に飛び出したり、無理に横断しようとして交通事故になってしまった場合は、本人にも責任が発生します。
ひき逃げもわざと逃げたのではなく、事故となっている事に気が付かないというケースもあるのです。
いずれにせよドライバーは救護責任を放棄した事を問われる事にはなりますが、自らの不注意で事故にあった歩行者も知らぬ間に事故を起こしたドライバーも不幸な結果となる事に違いはありません。
交通ルールはしっかり守るようにしましょう。
しっかり規則を守っていても、無謀な運転を行う車両に巻き込まれる場合もあります。
その様な事故に巻き込まれない為には、周囲の安全確認をしっかり行う必要がありますが、勢いよく突っ込んでくる自動車を避ける事は困難です。
ガードレールを自身と車道の間に挟んだり、すぐに飛んで逃げられる場所が車道と反対にある様にすると良いでしょう。
小さい子供と歩く時は手を繋いで放さない様にしてください。
ひき逃げ事故は「平成26年版 犯罪白書」によると9,699件あり年々減少傾向にはあります。
検挙率も50%を超えており、半分は捕まっていますが少しでも事故の数を減らす事が大切です。
お出かけの時はしっかり車の動きを確認して、交通ルールを守って歩きましょう。
まとめ
・ひき逃げ事故に遭遇したらすぐに助けを呼ぶ
・ひき逃げ事故に遭わない為には、交通ルールをしっかり守る
参考サイト
◆交通事故発生状況(警察庁)
◆平成26年版 犯罪白書