2017年10月6日の午前10時30分から、内閣官房、消防庁、宮城県、東松島市が主催した住民避難訓練が行われました。
防仁学編集部員も行ってまいりましたので、概要をお伝えします。
訓練想定

東松島市役所内部
訓練は、「X国から弾道ミサイルが発射され、我が国に飛来する可能性があると判明」
との想定で行われました。
訓練参加者

渥美東松島市長(向かって左から二人目)
訓練参加者は、東松島市の職員と予め登録されていた市役所周辺150名の住民が参加して行われました。
訓練内容
訓練は、情報伝達訓練から始まりました。
屋外スピーカーと戸別受信機で一斉に伝達され、伝達の内容は
・ミサイル発射の情報
・直ちに避難することの呼びかけ
・落下場所についての情報
が伝達された後に住民の避難訓練が行われました。
済々と行われた訓練終了後においては関係者が集まり講評を含めた、挨拶(訓練意義の確認)が行われました。
渥美市長
「避難は可能なのか…現時点では、各地区の事情により堅牢な建物等の退避場所を用意できるところもあるかもしれないが、ほとんどの地区では何処に退避すればよいのかさえ見当もつかないのが実状だと考えます。この訓練を通じ我々行政だけでなく市民の立場からもご意見を頂き、より良い対策を講じてゆくことが大切だと考えます…。」
避難は可能なのか

避難訓練風景(アンケート調査)
北朝鮮が弾道ミサイルを発射した情報が伝達されてから日本に着弾するまで10分もかからないと言われております。
政府広報では「落ち着いて、直ちに行動して下さい」と示されております。
・屋外にいる場合は
近くの建物の中か、地下に避難
・建物がない場合は、
物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る
・屋内にいる場合は、
窓から離れるか、窓のない部屋に移動する
とされています。
急にJアラートが鳴っても、直ちに行動出来る人は少ないと思います。
普段からの訓練や予測が必要ですね。
明日は、「直ちに避難する」事を妨げてしまう心理状態について説明します。