過酷な避難生活におけるストレスは、防災を考える上で大きな問題となっています。その中でも避難生活における女性特有のストレスやデリケートな悩みは、「相談しにくい」「表面化しづらい」といった側面を抱えています。避難生活における精神的な負担を減らすためにも、女性特有の悩みやストレスを考慮した防災グッズを準備しておくことが重要なのではないでしょうか。
そこで今回は、女性に必要な防災グッズや、長い避難生活のストレスを軽減するアメニティを、女性目線で幅広くご紹介します。
生理用品
女性にとって生理用品は無くてはならないものですよね。ですが、避難生活では生理用品の配布が遅れる可能性があります。また、生理に関する悩みは相談しにくい傾向にあるため、「生理用品が必要だ」と言い出せずにストレスを抱えてしまうケースもあるようです。
避難生活中に生理になった時のことを考え、防災グッズに整理用品を備えてきましょう。生理用品は1クール分(昼用ナプキン30個・夜用ナプキン10個程度)備えておくと安心です。
おりものシート
避難生活では下着が不足することが予想されます。こうした状況の中であっても、汚れに敏感なデリケートゾーンは清潔に保ちたいですよね。そこで役立つのがおりものシートです。
おりものシートを下着に装着し、定期的に交換することによって、下着が変えられなくてもデリケートゾーンを清潔に保つことができます。同じ役割を生理用品で代用することも可能ですが、おりものシートの方がコンパクトかつ安価なため、1パック備えておきましょう。
赤ちゃん用お尻拭き・介護用ウェットティッシュ
防災グッズの中にウェットティッシュを備えておくと、お風呂に入れない時でも体を拭いて清潔にすることができます。手を除菌する目的で使用されるアルコール入りのウェットティッシュを備えているという方は多いでしょう。ところが、アルコール入りのウェットティッシュは、デリケートゾーンや皮膚が薄い部位には刺激が強すぎるという欠点があります。
デリケートゾーンをケアするためにも、アルコール入りのウェットティッシュに加え、「赤ちゃん用お尻拭き」や「介護用ウェットティッシュ」といった身体にも使えるウェットティッシュを備えておくと安心です。
ドライシャンプー
入浴回数が制限される避難生活において、「髪が洗えない」「頭皮の臭いが気になる」といったストレスを抱える女性が多いです。こうしたストレスを軽減するアメニティとして注目されているのが、水が無くても使えるドライシャンプーです。
ドライシャンプーは髪や頭皮と薬剤を馴染ませ、フケや皮脂汚れを軽減させます。使用後は薬剤を水で流す必要がないため、避難所でも手軽に使うことができるでしょう。髪を清潔に保つことによって、心の癒しを感じることもできるはずです。
ふき取り化粧水
普段から化粧で身なりを整えている女性は、汚れた顔を見られることによってストレスを感じることがあります。洗顔に関するストレスは避難生活が長引くにつれて感じやすい一方で、「命に直結していない」として真剣に向き合ってもらえないことがあります。
女性特有のストレスとなりがちなフェイスケア問題ですが、「拭きとり化粧水」で顔を整えてあげるだけでも、気持ちを落ち着かせることができるでしょう。コットンも合わせて備えておくと、ふきとり化粧水の効果を十分に感じることができます。
リップクリーム・ハンドクリーム
唇や手は荒れやすく、目に付きやすい部位でもあります。荒れてしまった唇や手を見ることによって、気持ちが塞ぎがちになることもあるでしょう。こうした目につきやすい部位をアメニティでケアしてあげるだけでも、ストレスを軽減することにつながり、ひいては前向きな気持ちを抱くきっかけになるのではないでしょうか。
リップクリームやハンドクリームは場所を取らないため、防災グッズとして備えておいて損はありません。色つきのリップクリームや、香り付きのハンドクリームを用意しておくと、メイクをした気分も味わえるためオススメです。
まとめ
・避難生活では女性特有のストレスや悩みを抱えやすいため、それに対応できるアメニティを備えておく必要がある
・防災グッズと共にそなえておきたい女性目線のアメニティは7種類ある
・「生理用品」「おりものシート」「赤ちゃん用・介護用ウェットティッシュ」「ドライシャンプー」「ふき取り化粧水」「リップクリーム」「ハンドクリーム」を備えておく