犬や猫に比べると、うさぎを飼っている人はそれほど多くはありません。犬猫の10分の1程度の飼育数にとどまっています。
そのため、「災害が起きた時にどうするべきか」という話題になったときは、多くのケースで、「犬と猫」がクローズアップされます。
そんな状況を踏まえて、ここでは「うさぎの避難方法」を見ていきましょう。
ゲージを抱えることは難しい、キャリーを
犬や猫とは異なり、うさぎの場合非常におとなしく、人間を噛むこともは少ない状況です。そのため、病院に行くときなどもキャリーを使わず、ダンボールに入れてガムテープを緩く貼って連れていく、という人もいます。
しかし災害のことを考えれば、きちんとキャリーを用意することが必要です。
災害が起きた場合、ゲージをそのまま抱えて逃げることは困難です。
捕まえて入れられるキャリーを用意しましょう。水やエサを与えるための器があればさらに望ましいと言えます。
日ごろの備えについて
日ごろの備えとして、まず求められるのは飲み水と食事の用意です。特にペレットは、1袋で1か月ほども持つため、強い味方となるでしょう。
うさぎといえば「牧草」ですが、一般的なものの場合は、たとえ軽くても荷物が大きくなります。圧縮タイプを災害の時用に用意しておくのが望ましいでしょう。
また、トイレ用のシーツも用意しておきます。
うさぎを避難所に連れていくときの注意点は、「うさぎは非常に弱い動物である」ということです。
一般的に、犬や猫に比べてうさぎは嫌われにくい傾向にあると思われます。吠えませんし、人を殺傷できるほどの力もありません。また、体も小さいからです。
ただ、それゆえ、ほかの動物には警戒しなければなりません。
当たり前ですが、肉食動物から見ればうさぎは捕食対象になり得ます。また、たとえ悪気がなかったとしても、遊んでいる間や隣にいるときに、猫や犬がその強い爪でもってうさぎを傷つけてしまうこともあります。そのため、飼い主には、家にいるとき以上の慎重さが求められます。また、キャリーから出さなければいけなくなったときのことを考えて、リードも用意していくようにします。
まとめ
・災害のときにすぐに持ち出せるように、キャリーは購入しておく
・水や食料、牧草を用意しておく。また、トイレシートも当然用意しておく必要がある
・うさぎは、ほかの動物から見れば捕食対象である
・害意がなくても爪で傷つけてしまうことがあるので注意が必要
・キャリーから出すときのためにリードも用意しよう