避難生活が長引くと健康の維持に関して問題が出てきます。
特に高齢者や小さな子どもは抵抗力が弱く比較的病気に掛かり易いため心配です。
残念ながら避難所で亡くなられ、災害関連死と診断されるケースも多々あります。
今回は避難生活中に気をつけておきたい病気への予防方法を簡単に紹介します。
健康維持の基本
規則正しい生活を
避難生活を続けていると、今までの日常と違い出来る不規則な生活を送ってしまいがちです。
例えば、他人との共同生活により夜間目を覚ましてしまうことなどがあります。
避難所では生活リズムの決まりを周囲の人々と共に定めて、生活リズムが崩れないようにしましょう。
不規則な生活を送ると体力が少なくなり、免疫力が減少してしまいます。
また、寒さや暑さに対する対策もしっかり行う必要があります。
夏場でも夜間は寒くなりますし、冬場では命に関わるほど寒くなる場合があるので、防寒対策はしっかり行うようにしましょう。
水分や食事も定期的にしっかり取ることで体力を確保しておくことが大切です。
弱ってしまうと病気に感染する可能性も高くなってしまいます。
人の体内時計は、毎日少しづつスレて来ると言われています。
これを修正するためには、朝起きた時に太陽の光を浴びる事が必要と言われております。
避難生活を続けるにあたり、皆さんでラジオ体操をする事も気分転換の一つになるのではないでしょうか。
病気の感染予防
手洗いうがいは確実に
避難所では水が貴重品になるので、なかなか気が回らなくなる場合が考えられますが、手洗いなどで衛生状態を保つのは大切です。
人間が生きている限り食事とトイレは欠かせない要素ですが、この二つは病気に感染する大きな要素でもあります。
外で作業してから避難所に戻ってきた場合も、手洗いなどを行い病原菌を室内に持ち込まないように注意しましょう。
水を用いなくても、アルコール入りのウェットティッシュを用いるなどして対策を行う事が大切です。
運動不足解消方法
エコノミー症候群を避け丈夫な体を作る
避難所では水汲みや作業を行うときを除くと一箇所で過ごすことが多くなってしまいます。
特に高齢者は体を動かすことが大変な為、寝ていることも多くなるでしょう。
しかし、避難所はスペースが狭いことが多くエコノミー症候群に掛かってしまう危険性があります。
これは間接などに血液が詰まってしまうことで起こる病気なので、出来るだけ体を動かすことが大切です。
作業に参加することは出来なくても、日中は周囲を歩くなどして運動をする様にしましょう。
また、運動不足は免疫力の低下を招きます。
年齢や性別に関わらず定期的に歩くなどして運動不足から体調を崩すことが無いように気をつけましょう。
避難生活のストレスも病気に繋がる原因のひとつなので、レクリエーションを企画して楽しむことも一つですね。
検診の活用
被災地を廻る医師の診断を活用
避難所に居ると、なかなか医師の診断を受ける機会に恵まれないということがあるかも知れません。
特に普段から薬を貰っている人は注意が必要です。
被災地を医師がボランティアなどで検診に廻ることがあるので、近くに来るという情報を入手したら出来るだけ受けるようにしましょう。
本人は健康だと思っていても長引く避難生活で病気を患っている可能性もあります。
避難所では健康のために出来る事は全て行い、健康に災害を乗り切れるように頑張りましょう。
まとめ
・避難生活では体調を崩し易くなる
・規則正しい生活と食事を取ろう
・手洗いなどの感染予防をしっかりしよう
・運動不足を解消しよう
・巡回検診などの機会を活用しよう