災害が発生したときや災害の発生が予想されるときは、速やかに避難をしなければなりません。
避難所・避難場所といっても、災害の種類によって避難する場所が違うことがあります。どんなときにどこへ避難すればよいのでしょうか。避難所の種類を参考にしながら考えてみましょう。
避難所の種類
避難所には様々な種類があります。ここでは4つ紹介します。
①一時避難所・緊急避難場所
一時避難場所・緊急避難場所は、災害が発生したときに、危険を回避するために速やかに避難する場所のことです。主に公園、広場、学校などが指定されています。
②広域避難所・広域避難場所
広域避難所・広域避難場所は大人数が避難できる場所のことで、地震や大規模火災などが起こったときに避難する場所のことです。延焼などに対する安全性が確保されていて、主に大きな公園や広場、大学などが指定されています。
③津波避難ビル・水害時避難ビル
津波避難ビルは、津波警報などが発令された際に、緊急的かつ一時的に避難するビルのことです。
水害時避難ビルとは、洪水などの水害が発生する恐れのあるときに、緊急的かつ一時的に避難するビルのことです。
④指定避難所
指定避難所は、災害の危険により避難してきた住民を、災害の危険がなくなるまで滞在させる施設のことです。また、災害によって家に戻ることができなくなった住民を、一時的に滞在させる目的でも利用されます。主に学校や公民館などが指定されています。
災害の種類によって避難場所やルートが変わる
災害が発生したときや、災害が発生する恐れがあるときは、近くの安全な場所に避難する必要がありますが、避難する場所は、災害の種類(地震、火災、風水害、土砂災害、津波など)によって変わります。自分の思い込みで判断するのではなく、必ずハザードマップなどで確認しましょう。よくわからない場合は、お住いの自治体の防災担当部署に問い合わせてください。
避難場所を確認したら、避難場所までのルートを考えます。避難ルートはリスクの高い場所を避けながら設計することが大事です。ブロック塀の側など崩れやすいものがある場所、崖崩れや落石が予想される箇所、土砂災害危険箇所、河川の側などは避けるようにしましょう。
避難ルートは複数想定しておいてください。想定していたルートが通れなかったときは別の安全なルートで避難し、命を守る行動につなげましょう。
まとめ
・避難所・避難場所にはいくつかの種類がある
・避難所・避難場所は災害の種類によって変わる
・自宅から避難場所までのルートを複数考える
・避難ルートは危険を避けて設定しよう