災害発生時にとるべき行動、シリーズ2回目です。
ここでは地震発生時に焦点をあてて、自宅で被災した際、とるべき行動や絶対にやってはいけない行動などを書いてみます。
まずは身の安全の確保

第一は身の安全を図ることです。
地震発生直後は誰でも気が動転しパニックになりがちです。
揺れの程度によっては津波の発生など二次的被害が予想されることもあります。
まずは自分の身を守ることが先決です。
丈夫な机などの下に身を隠して頭部を守ります。
可能な限り火の始末も忘れずに行ないます。
慌てて外に飛び出さないことが大切です
地震の際、屋外へ出た方が身の安全を確保できるからと慌てて外へ飛び出す人がいますが、これはかえって危険な行動です。
地震でブロック塀が落下し頭部に外傷を追ってしまうこともあります。
揺れがおさまるまでは周囲を見渡し、倒壊しそうなものから離れて身の安全を確保することが大切です。
揺れがおさまったら火の始末
地震の揺れがおさまったら、火の始末を忘れずに行ないましょう。
地震の際は火災にも注意していかなければいけません。
余談ですが火災が発生した場合、自分で初期消火できる範囲は火が天井に届く前までです。
火が天井に到達してしまった場合や身の危険を感じた際ははすぐに避難しましょう。
家族の安全を確認し確保する
身の安全を確保し火の始末をしたら、家族の安全を確認していくことです。
避難する際の脱出口を確保します。
ドアや窓を開けて出入り口を確保していきます。
ガラス片や転倒した家具に注意しながら、ガスの元栓を閉めて電気のフレーカーを切って避難します。
身体の不自由な家族や高齢者がいる場合
自宅が安全であれば、状況に応じて臨機応変に対応していきましょう。
避難が必要な際は移動手段や援助者の確保を行っていきましょう。
地震で津波の恐れがあるときは時間との勝負になってくるため、避難準備よりも避難所への移動を最優先します。
避難所に行くまでに注意したいこと4選
・避難する際は徒歩が基本
車で避難すればそれだけ渋滞に巻き込まれ、緊急車両の妨げにもなってしまいます。
・地震で避難する際、道路状況によっては停電で信号が消えているので注意する
・倒壊しそうな家屋のそばを通過する際は十分に注意する
・津波の危険があるときは時間との勝負
より早く高台へ避難、もしくは津波避難ビルの4階以上に避難すること。

東日本大震災時、実際に起こったこととして、津波発生時3階の建物は床上浸水、4階以上の建物には被害はなく、避難した方々の尊い命が助けられました。
4階以上の津波避難ビル、改めて認識しておきましょう。
絶対にしてはいけないNG行動6選
・倒壊しそうな家屋や津波危険地帯で貴重品を探すこと
物を探すよりも命を優先する。命があれば何とかなる。五体満足なら人命救助ができる。
・避難する際、車は厳禁
・離れた場所にいる家族を災害直後に自ら探しにいくことは絶対にNG
・自宅へ戻る際、火災や津波、浸水や土砂崩れなどの危険地帯を顧みず通過すること
・室内を裸足で歩かないこと
・一人で救助活動しないこと
一人で行う救助活動は二次的被害の危険性が非常に高いので絶対にNGです。
自宅で地震に遭遇した!場所別行動
トイレ
慌てて外に飛び出すことはやめましょう。
出入り口のドアを開けてトイレに閉じ込められないようにします。
揺れがおさまるのをじっと待ちましょう。
狭いトイレで地震に遭遇した際は、低い姿勢をとって頭部を守っていきましょう。
トイレに備え付けてある鏡や水栓用タンクは非常に危険です。
これらの物から衝撃を防いでいきましょう。
浴室や脱衣所
出入り口のドアを開けて避難路を確保します。
浴槽のフタや桶などで頭部を守っていきましょう。
地震の揺れで窓ガラスや鏡が割れたりする場合があるので、足元にも十分注意していきましょう。
お風呂の際、無防備になっているあまり衣服を身につけることばかりに気がとられがちです。
衣服ややバスタオルは必ず安全な場所に移動してから着衣するようにしていきましょう。
台所
台所には包丁や食器類など危険物がたくさんあります。
地震発生時、台所で被災した際は何よりも台所から離れることが先決です。
火を消すことも大切ですが、揺れが大きい場合は消火よりも身の安全を最優先することが大切です。
まとめ
・まずは身の安全を確保
・火の始末も忘れずに!
・初期消火できる範囲は火が天井に届く前まで!
・家族の安全確保
・避難する際は徒歩が基本
・津波は時間との勝負
・4階以上の津波避難ビルを確認しておく
・室内を素足で歩かない
・トイレや浴室で被災した際は必ず出入り口を確保する
・台所で被災した際は消火よりも身の安全を最優先する