一人暮らしをしている人にとって、「地震」は家族で暮らしているときとはまた異なる怖さをもって襲い掛かってきます。
今回は、一人暮らしだからこそ気を付けたい「地震対策」について見ていきましょう。
「持ち出せる重さ」にしておく必要がある地震対策グッズ
一人暮らしの場合、「家族で手分けをして防災用品を持ちだす」ということができません。地震対策を考えるうえで、「防災用品を用意すること」は欠かすことのできないとても大切なものではありますが、まずは、「その防災用品をもって逃げられるか」ということを考えましょう。
一人暮らしで持って逃げられる防災用品の重さは、5キロ程度(女性の場合)だと言われています。2リットルの水1本ですでに2キロになることを忘れてはいけません。そのため、防災の専門家は、「500ミリリットルの水を2本程度用意するべきだ」としています。一人暮らしの場合、「しっかりと準備できていればいるほど良い」というわけではないのです。
ただ、家に閉じ込められてしまった時のことを考えて、備蓄食材はしっかりと用意しておくうようにしましょう。また、防災用品のうちの1つとしてぜひ用意しておきたい「ラジオ」ですが、一人暮らしの女性の場合は、荷物の軽量化をはかるために、スマートフォンのその機能を頼ってもよいでしょう。ただし、スマートフォンなどは電池の消費が極めて速いので、充電するためのバッテリーも必ず用意しておかなければなりません。
「避難経路の確保」「連絡手段」は確保しておくべき
「どのように逃げるか」はとても大切なキーワードです。強盗などから身を守るためにはやはり高層階の方が便利ですが、高層階の場合、助けが来るのが遅れることもありますし、何かあったときに外に逃げ出すために時間がかかることもあります。ただ、地震対策としては、「エレベーターを使わずに、階段で逃げること」が鉄則です。エレベーターは途中で止まってしまう可能性が高いですし、どのような被害が起こるかわかりません。
また、「連絡手段」も確保しておきましょう。現在は伝言を頼むことのできるサービスも各電話会社が提供しています。「一人暮らしの娘と連絡が取れない」などの状態を避けるためにも、これはぜひやっておいてください。
また、就寝前には、スマートフォンや防災用品をすぐ近くにおいておきましょう。家具も固定しておかなければなりません。
まとめ
・防災用品は「持ち出せる量」についても考えるべき
・避難経路の確保は重要
・連絡手段はしっかりと確保するべき
・眠る前には、近くに防災用品やスマートフォンを置いておこう