ひったくりは、他人事で済まされる犯罪ではありません。ひったくりに“遭うはずがない”と思うのではなく、“遭うかもしれない”と、常日頃から防犯意識を高く持ち、予防策をとっておく必要があります。
事実、平成29年中には都内だけでも382件ものひったくりの発生が確認されてるほど、ひったくりは日常的に起こりうる身近な犯罪のひとつです。もしかしたらひったくり犯は、明日みなさんをターゲットにすることがあるかもしれません。
そこで今回は、ひったくり被害に遭わないための予防策についてご説明いたします。ほんの少しの心掛けで、被害に合う確率は低くなりますよ。
車道に向けてバックを持たない
ひったくり犯は、自転車やオートバイを使って犯罪を犯します。そのため、歩道を歩くときはバッグを道路側に向けて持たないことが必要です。そして、できるだけ車道から離れて歩くことを心掛けましょう。
歩道の区別がないところでは、特に注意が必要です。バッグを肩にかけていると狙われやすいので、斜め掛けにするといった工夫をしましょう。ひったくりは、複数人で歩いているときでも被害に遭います。1人ではないから安心だと思わず、日ごろから警戒心を強く持つことが求められるのです。
また自転車に乗るときは、前かごにバッグを置いているだけではひったくり犯のターゲットになりやすくなります。前かごに防止カバーをつけること、バッグの紐を握りやすい位置におかないといった具体的な予防策をとりましょう。
歩きながら音楽を聴いたり携帯を弄らない
“~しながら”歩く人は、ひったくり犯からすると狙いやすいです。
例えば、イヤホンで音楽を聴いていると周囲の音が聞こえません。そのため、ひったくり犯がオートバイで近づいても、ターゲットにはバイク音が聞こえないので、容易に犯行に及ぶことができるのです。
または、“ながらスマホ”も携帯に夢中になっていると視界が狭くなり、注意力が散漫になります。ながらスマホによる事故も多発していますよね。それほど、油断しやすい状況と言えるのです。気の緩みは、事故や事件を引き落とすきっかけになりやすいので、用心しましょうね。
明るいところや人通りの多いところを歩く
ひったくりの予防策として、明るいところや人通りの多いところを歩くことを心掛けましょう。ひったくりに限らず、暗くて人通りが少ない道は非力な女性を狙った犯罪が多発しやすくなります。
歩くときは、後ろを振り返り、常に警戒を怠らないことも大切です。
銀行やコンビニでお金を引き出したあとは特に警戒する
銀行やコンビニでお金を引き出したあと、不審者があとをつけていないか確認するようにしましょう。特に給料日には、普段よりも大きな金額を引き出す人が多いですよね。
ひったくり犯が、どこで狙っているのか分からないので、ATMを利用したあとは注意するに越したことはありませんよ。取られてから後悔しても遅いのです。
バッグに防犯ブザーつける
どれだけ気をつけていても、ある日突然ひったくりによる被害者になることがあります。
被害を最小限に抑えるためにも、防犯ブザーをバッグにつけ、その紐を手に持って歩くことをおすすめします。防犯ブザーを付けていると、もしひったくりに遭っても大きな音が鳴り続けるので、驚いた犯人は長時間持っていられません。
バッグの中には財布や携帯など、盗まれたら困るものばかりが入っているものなので、たとえ一瞬盗まれたとしても、どこかに持ち去られることが防げるのは大きなことですよね。
まとめ
・車道側の手でバッグを持ったり、車道に近づいて歩かない
・ながらスマホや、音楽を聴きながら歩かない
・明るく、人通りが多いところを歩く
・銀行やコンビニでお金を引き出したあとは普段よりも警戒心を高める
・バッグに防犯ブザーを付けて被害を最小限に抑える
参考サイト
◆警視庁:「生活安全総務課 生活安全対策第二係 生活安全総務課手集計 「ひったくり認知件数の推移」
◆セコム:「防犯ブログ」