非常食は、私たちの生命をつなぐための命綱となるものです。日本は災害復旧の早い国として知られていますが、それでも救援が来るまでに、自分たちでなんとか食いつながなければなりません。
そんなときに頼りになるのが「非常食」です。
非常食に求められる要素
非常食に求められる要素は、いくつかあります。
たとえば、「賞味期限の長さ」が第一に挙げられます。セイエンタプライズの打ち出す「サバイバルフーズ」などは、25年という長期保存が可能な非常食として注目を浴びています。
また、「その人に合った食品かどうか」も問われます。非常食の代表例であるパウチタイプのご飯などは、嚥下能力の弱い人には食べることが難しいものです。そのため、必要に応じておかゆ、あるいは農協が開発している「飲めるごはん」などが選択肢として挙がってくるでしょう。
アレルギーがある人は、非常食を購入する前に必ず成分表を確認してください。アレルギーは平常時でも気にしておかなければならないものではありますが、災害時に食べるものについては厳しすぎるくらい厳しく管理しておくべきです。
容器はいる? 水は?
「災害時に食べやすいものであること」も重要です。
災害時の持ち出し用具のなかには、だれもが「水」を入れていることでしょう。しかしこれも貴重な物資ですから、無駄遣いは避けたいものです。おかゆなどにすれば水分もとることができますが、「水なしでも食べられる食材」を用意しておくのもよいでしょう。
ごはんとカレーがセットになったものや乾パン、それからすでに煮込んであるハンバーグなどが挙げられます。また、スープタイプのものは水分も補給できるので良いでしょう。
加えて、「容器不要でそのまま食べることができる」という商品ならばさらに望ましいといえます。パウチを皿代わりとして食べることを前提としている商品の場合、スプーンなども一緒にセットになっていることも多く、食べるときに困ることがありません。また現在は、お手拭きなども一緒に入っているものもあります。
まとめ
・非常食に求められる要素はいくつかある
・「賞味期限」「その人に合った食べ物かどうか」「アレルギー食品ではないか」などである
・「災害時に水を使わないで食べられるものか」「皿が不要の食べ物か」の項目も意識しておきたい