災害に備えて食料を備蓄する時に、「場所をとってしまう」「価格が高く人数分そろえるのが負担だ」「美味しく食べられるものを用意したい」などの悩みを抱えていませんか?これらの悩みは、ローリングストックを導入することで、ある程度軽減することができます。今回はローリングストックに適している、日常生活の中で消費でき、賞味期限が比較的長い食材について考えていきましょう。
身近にあり、かつ賞味期限の長い食材を備蓄するメリット
ローリングストックはストックしている食材を日常生活の中で消費し、食べたら買い足すというサイクルを繰り返しながら、災害に備えて一定程度の食材を備蓄する方法です。日常生活の中で消費するなら、どんな食材を備蓄しても大丈夫と考えてしまいがちですよね。ですが災害時はインフラが停止し、調理機器や冷蔵庫が使用できなくなることから、ローリングストックには賞味期限が長く、常温保存が可能な食材が向いていると言えるでしょう。
災害用に特化した食料は賞味期限が年単位で持つというメリットがありますが、「日常生活の中で消費しにくい」「気軽に購入できない」「価格が高い」という声が聞こえてきます。一方で身近にある賞味期限の長い食材は、スーパーなどで購入することができるので、日々の暮らしの中で消費と買い足しをすることができます。
おすすめの食材は?
①缶詰
缶詰は賞味期限の長い食材の代表格ですよね。缶詰の賞味期限は、年単位のものがほとんどです。価格も数百円代なので、数を備蓄するのにも適しています。缶のサイズが同じものを購入すると、保管の際に重ねることができ、収納スペースを削減できます。
②レトルト食品
レトルト食品は常温保存が可能であり、日々の生活の中で気軽に消費できるため、負担なく備蓄できます。賞味期限の長さは商品によってばらつきはあるものの、長めに設定されているものがほとんどで、未開封で半年~2年程度持つものが中心です。カレー、牛丼、中華丼など様々なバラエティがあるので、飽きることがない点も魅力的ですね。
③野菜ジュース
野菜ジュースは、災害時に不足しがちなビタミン類を補うことができることから、ローリングストックしておきたい食材の代表格です。賞味期限は概ね半年程度です。
野菜ジュースの中には、開封後は冷蔵庫に保存しなければならないものがあります。災害時は冷蔵庫が使用できなくなる事態が想定されるため、飲み切れるサイズのものを備蓄しましょう。200ミリリットルの紙パック、もしくは小型のペットボトルがおすすめです。家族が多い場合は、1リットルのペットボトルを購入し、全員で飲み切るという方法もあります。紙コップなども一緒にストックしておきましょう。
④パン
パンは日持ちしないイメージがありますよね。ところが、最近は日持ちするパンが多数発売されていて、賞味期限は30日から長いもので90日程度です。日持ちするパンは日々のストックにもなりますし、調理する手間が一切ないので、いざというときに手軽に美味しく食べられる非常食として活躍します。筆者も導入していて、日々の生活では朝食やおやつに食べて消費しています。
⑤ゼリー・ゼリー飲料
ゼリーやゼリー飲料はエネルギー補給に役立ちます。賞味期限は概ね半年程度です。体調を崩したときにも食べることができるので、ストックしておくと安心ですね。日々の暮らしの中では、朝食・間食・おやつ代わりに消費することができます。
⑥お菓子
お菓子は災害時のエネルギー補給として役立ちます。クッキーやビスケットは賞味期限が半年~1年程度と長めなので、ローリングストックに向いています。価格も数百円程度なので、乾パンの代用品として導入する方も増加しています。
バウムクーヘンやカステラなども、商品によっては1か月程度日持ちするものもあります。長期備蓄には不向きですが、ローリングストックで常に新しいものを備蓄しておけば、いざというときに役立ちます。
まとめ
・身近にある賞味期限の長い食材をローリングストックし、災害に備える
・缶詰・レトルト食品は、賞味期限の長い食材の代表格である
・飲み物は野菜ジュースを備蓄しておこう
・日持ちするパンは、日常生活の中で負担なく消費できる
・ゼリーやお菓子も備蓄し、いざというときのエネルギー補給に役立てよう