「不審者に注意」「不審者情報」といった言葉を目にしたり聞いたりことがあるでしょう。不審者とはどのような人を指すのでしょうか。今回は不審者の特徴について考えてみました。子どもや自分を守ることや、安心安全な地域を作るための参考にしてみてください。
不審者とは
不審者とは不審な人・疑わしい人・怪しい人という意味で使われることが多いです。疑わしい人・怪しい人は、どのようにして判断すればよいのでしょうか。例えば、「衣服を着用していない」「刃物を所持している」など明らかな特徴がある場合は、見た目で判断することができます。一方で、不審者情報に寄せられる内容や防犯カメラなどで確認される不審者の多くは、どこにでもいるような人で、これといった見た目の特徴がないことがあります。つまり不審者は、見た目のみで判断することが難しいことがあるということです。不審者の特徴を考えるときは、見た目の特徴に加え、行動パターンなど見た目以外の要素も含める必要があると言えるでしょう。
不審者の特徴
①違和感のある見た目
まずは、見た目の特徴を考えてみましょう。「衣服を着用していない」「サングラスとマスクで顔がわからないようにしている」「帽子を深くかぶって顔を隠している」といった特徴がある場合は、怪しいと感じることができるでしょう。
②刃物などを所持している
刃物などの凶器を所持している場合は危険です。また、市街地などで鎌や斧を持っている場合は、怪しい・危険ととらえることができるでしょう。
③うろうろしている・同じ場所にいる
うろうろする行為・同じ場所を行ったり来たりする行為は、ターゲットを探している可能性や、犯罪の下見をしている可能性があり、不審者の特徴に当てはまります。
周囲の様子をしきりに気にしている人なども、注意した方がよいでしょう。
④見つめてくる・待ち伏せする
じっと見つめる行為・同じ場所にいる行為・待ち伏せしている行為なども怪しいと言えます。ターゲットにされている可能性もあるので、決して近づかないようにしましょう。コンビニなど人目がある安全な場所に逃げることも大事です。
⑤近づいてくる
知らない人・理由もないのに近づいてくる人は怪しい場合があります。相手との距離が縮まると、いざという時に逃げられなくなるので、怪しいと感じたらすぐに逃げ、距離を取るようにしましょう。
⑥付きまとってくる
後をついてくるなどの付きまとい行為は不審な行動と言えるでしょう。そのまま襲われる可能性もあり、とても危険です。後をつけることで、自宅や帰宅経路などを探っている場合もあります。
⑦話しかけてくる
不審者は話しかけることで、警戒心を和らげたり興味をひこうとすることがあります。子どもをターゲットにする場合は、「お菓子をあげる」「車で送ってあげる」「一緒にゲームをしよう」など、子どもが興味を持ちやすい話題を持ち出します。また、「名前を教えてほしい」「どこに住んでいるの?」など、個人情報を聞き出そうとしてくることもあります。
他にも、「どこかで会いませんでしたか?」「道を教えてほしい」といった話題にも注意が必要です。不審点が見当たらないように感じがちですが、立ち止まった瞬間や、思い出そうとして考え込んでいる隙に犯罪行為に及ぶ可能性や、会話を続けることで個人情報を引き出そうとしてくる可能性もあります。「距離をとって会話をする」「個人情報はしゃべらない」などの点に気をつけましょう。
⑧写真や動画を撮影してくる
スマホやデジカメが普及するにつれて、盗撮の被害が増加しています。カメラを向けられる・写真を撮られるなどの行為をされた場合は、不審者情報として相談するようにしましょう。
まとめ
・不審者は見た目だけで判断できないことがある
・違和感のある人、危険な物を所持している人には近づかない
・うろうろする・見つめてくる・待ち伏せしているなどの行為に注意
・近づいてくる・付きまとわれる・話しかけられるなどの行為をされたら、すぐに逃げる
・写真や動画を撮られた場合は相談する