噴火が起きたとき、家でできる防災対策はそれほど多くはありません。
しかしこれを学んでおくことで、より安全に、より適切に火山灰や噴火に対して向かい合うことができます。
家でできる防災対策、基本は「火山灰から身を守る」
家でできる防災対策としては、「火山灰から身を守ることを考えて避難持ち出し用の袋を作る」というものがあります。
火山灰は非常に凶悪なものです。「灰」と言っていますが、これは肌にくっつくと炎症を引き起こす可能性があります。また、目に入り込むと結膜炎などの原因となります。
平時でも非常にやっかいなものですが、避難の最中にこのような状況に陥ってしまってはとても危険です。そのため、家でできる防災対策として、これから身を守るための道具を揃えておく必要があります。
長袖のシャツやレインコートを用意しましょう。また、目を守るためにはゴーグルが非常に有用です。マスクも用意しておきます。噴石があっても頭を守れるようにヘルメットも用意しておきましょう。
特に、心臓や呼吸器に障害がある人はこれらの対策が必須です。
家を守るために行う「降灰」
「家でできる防災対策」としていましたが、「家を守るための防災対策」についても考えておきましょう。
「幸い、家も人も無事だった。ただ、ものすごい量の火山灰が積もってしまっている」というときには、その灰を下さなければならなくなることもあります。火山灰は7.5センチ以上積もると、屋根の崩壊を招く危険性があるからです。
灰を下すときは、しっかりとゴーグルと防塵マスクを着用しましょう。コンタクトレンズは使用禁止です。
火山灰は非常に滑りやすい成分でできていますから、降ろす際には注意が必要です。また、万が一のことがあったときにすぐに対応ができるように、必ず2人以上で行います。
火山灰は、ある意味では雪よりも厄介なものです。火山灰は、雨どいなどに流すと「詰まり」を誘発するからです。不用意に水にぬらさないように注意が必要です。
まとめ
・家でできる防災対策として、「長袖などを準備すること」がある
・火山灰は肌につくと炎症を、目に入り込むと結膜炎を起こす可能性がある
・ゴーグルやマスクも用意しておきたい
・屋根につもった火山灰をおろすときは、ゴーグルや防塵マスクを着用する
・足を滑らせやすいので、必ず2人以上で処理にあたる
・雨どいなどに流すと「つまり」が起きやすくなるので注意が必要