振り込め詐欺は、なんらかの手段を用いて、犯罪者の口座や懐にお金が届くようにする詐欺を言います。
これにはいくつかの種類がありますが、まずは「オレオレ詐欺」と「架空請求詐欺」という2つの振り込め詐欺について取り上げます。
オレオレ詐欺とは
恐らく、振り込め詐欺のなかでもとも知名度が高いのが、この「オレオレ詐欺」でしょう。平成30年にも、6000近く起きています。また、被害額ももっとも大きく、なんと123億円以上の被害が出ているのです。
「オレオレ詐欺」についての詳細は多くのところで語られていますが、基本的には、
・銀行が閉まる直前くらいに電話がある
・「オレだけど……」と切り出す
・切羽詰まった用事でお金が必要だと切り出す
・振り込みなどを主に用いて、お金を犯罪者の手元に渡すように誘導する
という手口です。
現在はさらに悪質化しており、警察官になりすましたり、振り込むのではなくカードを預けるように言ったりというやり方をとることもあります。
架空請求詐欺とは
架空請求詐欺とは、「本来は払う必要のないお金を請求し、払わせる」というものです。オレオレ詐欺に続いて多く、平成30年では3244件が確認されています。また、被害総額は86万円を超えています。
架空請求詐欺の場合、
・アダルトサイトなどの料金が未納になっていると通達してくる
・○月●日までに払わなかったら、差し押さえなどの手段をとると言ってくる
・あなたのプライバシーも知っている
というやり方で詐欺が仕掛けられることが多いのが特徴です。一度払ってしまうと、「こいつは払う人間だ」と判断され、さらに多くのお金をだまし取られる危険性が極めて高い詐欺でもあります。
架空請求詐欺は、「周りの人に相談しにくいようなアダルトサイト」などを掲げてくることも多く、また強制的に賃金を差し押さえるなどのような文言で迫ってきます。
身に覚えがないハガキなどが届いたのなら、まずは警察に相談してください。基本的には無視してよいものですが、専門家に相談することで、より安心できるようになるでしょう。
まとめ
・振り込め詐欺は非常に悪質
・そのなかでも「オレオレ詐欺」は有名で、被害件数も被害総額ももっとも多い
・架空請求詐欺は次点
・こういった詐欺には、独断で振り込んではいけない
・まずは警察官などに相談し、対応をあおぐべき