2018年1月は記録的な寒波の襲来により、都心でも雪が積もりました。交通網の乱れは航空便にも影響を与え、2018年1月22日は羽田空港発着予定の飛行機のうち、国内線・国際線を合わせた263便が欠航しました。悪天候による交通網の乱れは今後も警戒すべきと言えるでしょう。そこで今回は、冬に飛行機で移動する際にどのような点に気を付けるべきか、防災の観点からご紹介します。
冬は雪による遅延・欠航が起こりやすい
飛行機が遅延・欠航する理由は様々ありますが、冬は雪の影響による遅延・欠航が発生しやすいです。なぜ飛行機は雪によって遅延・欠航するのでしょうか?その理由は主に3つあります。
1つは、翼に積雪や凍結があると飛行機の揚力に影響が出て、飛行機を飛ばすことができなくなるからです。翼に積雪があった場合は、雪を溶かす作業や離陸後に翼に雪が積もらないようにする作業を行う必要があります。この作業時間の確保のために飛行機が遅延することがあります。
滑走路の積雪も遅延・欠航の原因になります。滑走路に雪が積もると飛行機の加速や減速に影響を与え、場合によってはスリップ事故を誘発することがあります。滑走路が積雪によって閉鎖されたり、除雪作業に時間がかかったりしてしまうと、飛行機は遅延・欠航します。この他にも、吹雪による視界不良も遅延や欠航の主だった原因となっています。
飛行機で移動する時に気を付けるべきポイント
雪の予報が出ている時に飛行機で移動する時は、予め飛行機の遅延・欠航を視野に入れて行動をすることが大切です。では具体的にどのような点に気を付ければよいのでしょうか?
①マスクを着用する
飛行機が遅延・欠航すると空港は大混雑します。人混みでは感染症にかかりやすくなります。長時間の待機や払い戻し等の手続きによる疲れ・ストレスも、感染症にかかるリスクを上げると言えるでしょう。風邪やインフルエンザにかからないようにするためにも、マスクを着用し予防に努めましょう。
②エコノミー症候群の予防に努める
飛行機が遅延した時、機内で長時間待たされることがあります。長時間同じ姿勢を取り続ける時に気を付けなければならないのがエコノミー症候群です。「足の指を上下に動かす」「ふくらはぎをマッサージする」といった動作は、着席しながらも行うことができます。エコノミー症候群予防のためにも、積極的に足を動かしましょう。
また、エコノミー症候群の予防にはゆったりとした服装も効果があります。飛行機の遅延・欠航が予測される時は、ゆったりとした服装で出かけましょう。
③空港周辺の宿泊施設を確認しておく
飛行機が遅延・欠航した場合は、空港で一夜を明かさなければならないことがあるでしょう。食料や毛布などが提供されるものの、「子どもを連れている」「持病がある」といった場合は、空港で一夜を明かすのは心配ですよね。いざという時に慌てないためにも、事前に空港付近の宿泊施設を調べておくと安心です。
④情報収集に努め、余裕をもったスケジューリングを
天候不良の時は空港に向かう手段に関する情報収集も忘れてはいけません。なぜなら飛行機自体は運航しているものの、空港行の電車やバスが遅延している可能性があるからです。予約していた便に乗れないという事態を避けるためにも、余裕を持ったスケジューリングをし、早め早めの行動を心がけましょう。
まとめ
・冬は降雪による航空便の遅延・欠航が起こりやすい
・長時間待機する時の感染症予防策としてマスクを着用する
・機内で長時間待機する時は足を積極的に動かし、エコノミー症候群の予防に努める
・空港周辺の宿泊施設の情報を事前に入手しておく
・空港に向かう手段(電車・バス等)に関する情報収集をする