寒さが厳しくなっていますが、ウィンタースポーツを楽しむ為に山へ出かけられる方もいるのではないでしょうか?
しっかりとした防寒対策をしていく必要性がありますが、同時に冬山で事故に遭わない為に注意しておくべきポイントがありますので紹介致します。
遭難に備えて注意すべきポイント
厳しい寒さと視界の悪さに注意
冬山に登山する場合で一番注意が必要な事が遭難する可能性を最小限に留める事です。
冬山では地表は5℃の気温があっても、100m登るだけでも-5℃を下回る事になります。
防寒対策は通常よりも遥かに重装備になりますので、注意が必要です。
天気予報をしっかり確認しておく必要もあります。
日本海側では冬場の雷が多く観測されており、場所によっては局地的な雨や落雷に身をさらされる危険があります。
降雪や霧も危険な要素で、特に視界が全くなくなると崖の位置が分からなくなり転落事故を起こしたり、帰り道を見失って彷徨う事になってしまいます。
視界が悪い状態では、日本でも救難のエキスパートである航空自衛隊の救助部隊や富山県警の山岳救助隊による救出すら困難となるので、非常に危険です。
天気予報は必ず確認して、少しでも天気が崩れそうな時は登山を控える様にしましょう。
雪崩に備えるポイント
過去に雪崩があったかをチェック
冬山で怖い事として悪天候による遭難以外に雪崩被害があります。
雪崩は同じ場所で毎年繰り返し起こっている場合が多く、雪崩事故で有名な場所へ行く場合は細心の注意を払う必要性があります。
悪天候の時は勿論ですが、天気が良い日であっても度重なる積雪によって雪崩が起こりやすい環境になっている場合があり、山の麓や山腹を移動する際には避難出来る場所があるか確認しておくようにしましょう。
尾根を移動する場合も端の方を歩かない様に注意する必要があります。
一見平坦に見える雪原でも、実は積み重なった雪が崖の上にせり出している場合があります。
雪山を歩く時は、地図を見ながら注意して歩きましょう。
野生動物に注意するポイント
冬眠し損ねた動物は怖い
山で暮らす野生動物は冬眠するという印象がありますが、必ずしも全ての動物が冬眠する訳ではありません。
特に、昨今のエサ不足で越冬に必要な栄養を蓄えられなかったツキノワグマなどがエサを求めて徘徊するといったケースがあります。
この様な時は、人を見つけると積極的に襲ってくる場合があるので、非常に危険です。
冬山は危険な動物が少ないと思わず、鈴を身に着けてクマを寄り付かせないといった対策をする様にしましょう。
木々に爪痕が残っている場合はクマのテリトリーに近づいている可能性が高いので、速やかに元来た道を戻って、警察や役所へ相談する様にしましょう。
また、地面があちこち掘り返された跡があると、イノシシが近くに居る可能性が高いので、早めに引き返すようにしてください。
冬山は夏や秋と違った魅力を楽しませてくれますが、注意すべきポイントをしっかり押さえて楽しむ様にしましょう。
まとめ
・冬山は寒さと視界の悪さで遭難しない様に注意
・雪崩が起こった場所は再び雪崩が起こる可能性があり、出来るだけ避ける
・冬眠しない動物は非常に危険な為、痕跡を見つけたら引き返そう