新型コロナウイルス感染症の流行により、ステイホームの重要性が叫ばれています。今後の感染状況によっては自宅で過ごす時間がさらに増えたり、長期化したりすることもあるでしょう。
自宅にいるときはその安心感から、防犯意識が緩みがちですよね。ところが、在宅している最中を狙った空き巣(居空き)被害が発生していることから、注意が必要です。
居空きとはどのような手口なのでしょうか。防犯法と合わせてご紹介します。
居空きとは
居空きとは住人が在宅している家に忍び込み、金品を盗む手口のことです。金品を盗むという点は空き巣と同じですが、空き巣は外出中の家に侵入するのに対し、居空きは在宅中の家に侵入するため、住民と犯人が出くわす可能性が高くなります。
居空きは金品目的で侵入することがほとんどですが、住人と出くわしたことをきっかけに強盗化し、危害を加えられる可能性もあります。居空きは身の危険と隣り合わせであり、とても怖い犯罪と言えるでしょう。
居空きに備える防犯法
居空きの被害に遭わないためには、家の中に侵入されないように努めることが大切です。在宅時の防犯対策についておさらいしておきましょう。
鍵をかける
警察庁住まいる防犯110番によると、侵入犯罪の手口の一位は「無締り」です。施錠されていないドアや窓は格好の侵入経路となるため、必ず鍵をかけるようにしましょう。
玄関のドアは在宅中でも必ず鍵をかけてください。「ドアを閉めたら、その手ですぐに鍵をかける」という動作を、家族で習慣づけるといいですね。
新型コロナウイルス感染症対策として、多くの方が換気に取り組んでいます。換気をする際は無施錠になるため、狙われやすいタイミングと言えます。窓の側から離れないようにして、人目があることをアピールしましょう。窓に格子が設置されている場合でも、長時間目を離している隙に格子を外して侵入される可能性もあります。必ず見張るようにしましょう。
換気が終わったら窓の鍵をしっかり閉めます。指さし確認を行うと、鍵のかけ忘れを防ぐことにつながります。
窓の防犯性を高める
警察庁住まいる防犯110番によると、侵入手口の第二位が「ガラス破り」であることがわかります。また、侵入経路(一戸建て住宅・共同住宅(3階建て以下) )の60%以上が窓です。共同住宅(4階建て以上)でも窓からの侵入が高頻度で発生していることから、窓の防犯性を高めることが必要と言えるでしょう。
ガラス破りとは工具などを使って窓ガラスを割り、そこから手を入れて窓の鍵を開け、侵入を試みる手口のことです。ガラスを簡単に割られないように、窓には防犯フィルムを貼りましょう。他にも、「防犯ガラスに交換する」「格子やシャッターを取り付ける」という方法もあります。
また、補助鍵を使って二重鍵にしておくと、万が一ガラスが割られても、室内への侵入を阻むことができます。補助鍵は窓の上部や下部など、手が届きにくい場所に設置しましょう。
ドアの防犯対策
表出入口(玄関ドア)や非常口なども侵入経路になります。ドアの防犯対策にも取り組みましょう。
侵入手口は「工具を使ってドアをこじ開ける」「ピッキング」「サムターン回し」などの方法が確認されています。防犯グッズを使ってドアや鍵の防犯性を高めたり、ディンプルキーに変更してピッキングされにくくするなどの対策を講じましょう。
防犯グッズを取り入れる
居空きは人目があることを嫌います。防犯グッズを使って人目があることや、防犯意識が高いことをアピールしましょう。
防犯砂利は踏むと大きな音がでるため、空き巣被害防止に役立つと考えられています。玄関や窓など空き巣の導線となる場所に敷いておくと効果的です。他にも、人勧センサーライトや、人が上を歩くと音が鳴るセンサーマットなどがおすすめです。
まとめ
・居空きとは、在宅中の家に侵入して金品を盗む手口である
・住民と犯人とが出くわす可能性があり、危険性が高い
・在宅中でも鍵はしっかりかけておく
・窓や玄関ドアなど侵入経路となる場所に防犯対策を施す
参考サイト