2017年1月5日、厚生労働省は日本全国の医療機関へインフルエンザにより診療を受けた人数が1週間で約51万人に及び今後も感染に対して注意するように呼び掛けています。
東京都でも1月後半の患者数が急増したため、「流行警報」が発せられました。
この季節、持病を持っている人や他の病気になられた方々が気を付けなければならない事は「他の病気をうつされない」事でしょう。周囲の人々や自らがインフルエンザに感染しない為に、心掛けておくと良い事があります。
今回は病院へ行くときに注意しておきたい感染予防の心構えを紹介致します。
マスクを必ず着用しよう
飛沫感染を防ぐのが大切
インフルエンザウイルスはくしゃみや咳で飛散する飛沫に含まれています。
その為、感染している人もそうでない人もマスクを着用して飛沫感染をする可能性を抑える事が重要です。
マスクは飛沫を吸い込む事を防ぐとともに、周囲へ飛沫が拡散する事を防ぐので、感染拡大に対して予防効果が非常に高いのです。
インフルエンザが流行する時期は外出する時にマスクを着用する習慣を身に着けると良いでしょう。
手洗いとうがい
石鹸とうがい薬を使おう
外出から帰った時は勿論ですが、病院に行く際にも「手洗い」と「うがい」は大切です。
病院のトイレの扉や待合室の椅子に触れる手がウイルスを広める危険性があります。
通院した時にはうがいを行う事は難しいですが、入り口に消毒用アルコール等が置いてあるので、必ず手の消毒を行うようにしましょう。
手のひらだけでなく、手首や指先まで消毒すれば効果的です。
病院から帰宅した時には、必ず石鹸を用いて手の隅々まで洗い、うがい薬を用いてよく喉をすすぎましょう。
通院前に体温の確認
通院時に自身の体調をすぐに話せるようにしましょう
病院へ行く前には必ず体温を測っておくようにしましょう。
高熱があるといったインフルエンザの特徴が分かっていれば、受付で症状を伝えた段階で他の患者とは別の待合室へ案内して貰える場合があります。
これは院内感染の可能性を下げるための処置です。
また、身体の痛い場所や頭痛の度合いを事前にメモしていけば、診察を受ける時にスムーズに伝える事が出来るでしょう。
特に症状が発生した日時は大切で、3日以上発熱が続く場合は症状が重くなっている可能性があるので、必ず申告しましょう。
充分な食事と休養
栄養補給と水分補給を欠かさずに
インフルエンザを治す時に重要なのは、食事をしっかり取って充分な栄養を補給して、水分をしっかり取りながら休養する事です。
通院をする時に、充分な食事がとれていなければ感染症に対する抵抗力が一層弱まり、別の病を患ってしまう可能性もあります。
無理して食べる必要はありませんが、野菜スープなどの食べやすい料理を家族に作って貰ったり、最低限水分補給はしっかり行うようにしましょう。熱があり、寝ている時は汗をかくため脱水症状になる可能性があります。脱水症状によって不測事態を起こさないために枕元にペットボトル飲料を置いておくと良いですね。特に身の周りの世話をして頂けない単身赴任の方や独身の方は気を付ける必要がありますね。
病院へ行く前に充分な睡眠をとっておく事も重要です。
高熱による苦痛でなかなか寝付けないかとは思いますが、インフルエンザを治すには横になって休む事が必要になります。
病院では待合室で待たされる合間に疲れてしまう事もありますので、しっかりお休みしましょう。
インフルエンザが流行る時期は他の病気でも通院する機会が増える季節でもあります。
互いに病気を移さないように気を配って、早期治療を心掛けましょう。
まとめ
・通院の時は必ずマスクをしよう
・手洗いうがいを通院や帰宅の際には欠かさずに
・通院前に体温を測って、病院の受付に伝えよう
・食事と水分補給、睡眠は欠かさないようにしよう
参考サイト
◆インフルエンザかな?症状がある方へ 厚生労働省
◆インフルエンザQ&A 厚生労働省
◆厚生労働省Press Release インフルエンザの発生状況について
◆「防仁学」インフルエンザ大流行! 予防接種だけでは万全ではない
◆「防仁学」vsインフルエンザ、2つの対策法。インフルエンザ流行前に備えて知っておきたい事