「飲酒運転」は、あらゆる交通事故のなかでもっとも問題視されるべきものです。なぜなら飲酒運転は、ほかの事故の原因とはことなり、自分自身が自重をしさえすれば確実に防げるものだからです。この意味では、飲酒運転とは不注意運転や居眠り運転などとは一線を画しています。
飲酒運転を原因とする事故の割合は?
飲酒運転は、数多くの啓蒙活動によって少しずつ減少していっています。
特に、死亡事故の場合、飲酒運転を原因とするものは5パーセントです。多くの人が「お酒を飲んだら運転をしない」という「ごく当たり前のこと」をきちんと徹底しているのです。
ただ、これが「夜間」となると、状況は大きく変わります。
夜間に起きた死亡事故のうち、なんと25パーセントが飲酒をしていた人が引き起こしたものだというデータが出ているのです。昼間とは大きく異なり、死亡事故のうちの4件に1件程度が、「飲んでいること」を原因としていると考えることができます。
やはり金曜日や土曜日が多い
飲酒を原因(あるいは原因の一つ)とする死亡事故の起きるタイミングは、時間や曜日によって大きく異なります。
上でも述べたように、昼間に起こる事故のほとんどは飲酒を理由としたものではありません。
しかし、金曜日の20時~2時過ぎ、そして土曜日の20時~4時くらいまでの間は、これが頻発します。これらの時間は、「翌日は仕事が休みだから、少し飲んで帰ろう」と考える人が多いからだと推察されます。
また、日曜日だけは特例的に、13時台以降の発生件数がほとんど変わりません。
「仲間内でバーベキューをしており、そこでビールを飲んだ。そのまま帰ろう」などのケースが多いことが原因でしょう。
ちなみに、飲酒運転は12月に多いイメージがあるかと思われます。しかし10月や1月でもほとんど変わらない件数が発生しており、一年を通して警戒が必要であることがわかります。
まとめ
・飲酒を原因(あるいは原因のうちの一つ)とする死亡事故は、昼間ならばわずか5パーセント程度である
・夜間になると、事故率が跳ね上がり、4件に1件の割合で、飲酒が確認されている
・事故の発生するタイミングは、金曜日や土曜日の夜が多い。翌日が休みのため、お酒を飲んで帰ろうと考える人が多いからだと推察される
・日曜日は昼間であっても発生件数が高めである
参考サイト
◆イタルダ・インフォメーション:「飲酒運転事故」