前回は原因と予防法を解説しました。
そこで今回は、犬の熱中症について症状と対策をご紹介したいと思います。
連日の猛暑で愛犬の体力も落ちてしまっているかもしれません。
散歩途中などにぐったりして、以下に解説したような症状が見られた場合は熱中症かもしれません。
放っておくとどんどん悪化してしまうこともありますから、早めの対策をしてあげてください。
犬の熱中症の症状
愛犬が熱中症かどうかどのように見分ければ良いか、以下に犬の熱中症の症状をまとめましたので、大まかにでも覚えておくことをおすすめします。
犬種や年齢、その時の体調や気温などによって現れる症状は様々なので、あくまでも目安としてお考えください。
まず熱中症の初期症状です。
・運動直後のよりもさらに激しくパンティング(浅くて速い呼吸)をしている。
・舌を大きく出している(唾液を蒸発させることで体温を下げるため)。
・大量によだれを流している。
・体温が高く脈も速くなっている。
さらに熱中症が重症化すると次のような症状が現れます。
・名前を呼んでも反応しない。
・四肢の一部や全身がけいれんする。
・下痢や嘔吐。
かなり重篤なときは次のような症状が出ます。
・舌の色が紫色になる(酸欠状態)。
・呼吸不全(心臓の働くきが弱くなるため)。
犬の熱中症対策
では、犬の熱中症が疑われるときはどのような対策が必要でしょうか。
簡単な3つの方法をご紹介します。
①体を冷やす
犬が熱中症になってしまった場合は、速やかに体を冷やしてあげる必要があります。
水道から直接、あるいはホースなどを使って体に水をかけてあげましょう。
水を直接かけられないときは、犬の体にタオルを当て、その上からペットボトルなどを使って水をかけてください。
ビニール袋に入れた氷をタオルにくるんで冷やすのも効果があります。
冷やす箇所は、足の付根など太い血管の通っているところです。
②水を与える
愛犬の熱中症対策としては、水を与えることも効果的です。
熱中症対策として水分を補給するとき、人間ならスポーツドリンクという選択肢がありますが、犬の場合は注意が必要です。
スポーツドリンクは糖分が多く含まれているので、与える場合は3~5倍に薄めましょう。
また、ミネラルウォーターは、含まれているミネラル分によって犬が尿路結石になる確率を高めると言われています。
できるだけ水道水を与えてください。
③病院に連れて行く
もし、水をかけたり水分を摂らせたりしてもぐったりしているようなら、無理に動かさずに、すみやかに獣医師を呼びましょう。
回復した場合でも、念のため病院へ連れて行ってあげることをおすすめします。
まとめ
・犬の熱中症の症状は、荒い呼吸やぐったりしているなど
・犬が熱中症になったしまったときは、「体を冷やす」「水分を与える」「病院に連れて行く」などの方法が有効
参考サイト
◆暑い夏はまだまだ続きます 犬の熱中症対策(1)