事故防止のためには、ドライバー一人ひとりが安全運転を心がけることが大切です。日頃から実践しているつもりでも、思わぬところで見落としがあったり、つい怠ってしまうこともあるでしょう。今回は安全運転をするために心がけたい事柄についてお伝えします。
法定速度を守ろう
スピードを出しすぎると車を適切にコントロールできなくなり、交通事故を招くことがあります。また、極端に遅すぎるのろのろ運転も、周囲の車をイライラさせる原因になり、事故を誘発することがあります。車を運転する時は法定速度をしっかりと守るよう心がけましょう。
スピードは体感で判断するのではなく、必ず速度メーターで確認するようにしましょう。夜間は日中と同じ感覚で走っていても、スピードが想像以上に出ていることがあります。メーターでの確認を心がけましょう。
安全確認を徹底しよう
安全確認は基本中の基本ですが、運転に慣れてくると怠ってしまうことがあります。「大丈夫」と思い込みで運転するのではなく、きちんと自分の目で見て確認することを心がけましょう。
バックするとき、見通しの悪い場所を通行するとき、信号待ちから発信するときの左右確認、交差点で反対方向から進行してくる車の確認、歩行者や軽車両の確認、左折時の巻き込み確認、車線変更のときの目視やミラーでの確認などが不十分になりがちです。「目で見てしっかり確認!」を合言葉に実践してみましょう。
危険予測をしよう
危険予測とは「~かもしれない」と危険を予測しながら運転をすることです。例えば脇道がある場所では、「人や自転車が飛び出してくるかもしれない」と予測します。近くで子どもが遊んでいるときは、「子どもが突然飛び出してくるかもしれない」と予測をします。その場の状況に応じて起こり得るリスクを考えることを心がけましょう。
危険を予測しながら運転すると、危険な事態が実際に起こった時に適切に対応する準備ができるようになり、事故を防止することにつながります。
交通状況は常に変化します。運転中は常に危険予測を行うようにしましょう。
心や時間に余裕を持とう
渋滞にはまってしまったり、交通ルールを守れない車や、流れに乗れていない車と遭遇すると、ついイライラしてしまうことがあるのでしょう。イライラしていると攻撃的になったり冷静な判断ができなくなったりすることがあり、事故を誘発するリスクが高まります。運転中は心に余裕を持つようにしましょう。イライラしていると感じたときはそのまま運転せず、安全な場所に駐車して休息をとり、気持ちを切り替える工夫をしましょう。
焦って運転することも、スピードの出しすぎや安全確認の怠りなどを招きます。時間に余裕をもって行動することを心がけましょう。
ながら運転をしない
ながら運転は、運転中にスマホの操作・注視・通話、カーナビの操作・注視などをすることです。安全確認の欠如、歩行者などの発見の遅れ、危険回避行動の遅れなどを招き、重大な事故を誘発することがあるので、絶対にやめましょう。
スマホやカーナビの操作は、安全な場所に駐車して行うようにしましょう。着信音が鳴ると気になってしまうという人は、運転前にドライブモードやサイレントモードなどに設定しましょう。
漫然運転を防止しよう
運転中に「集中できない」「疲れがたまっている」「考え事をしてしまう」と感じた経験はありませんか?このような状態で運転をすると、信号の見落とし、居眠り運転、ふらつき、ブレーキやハンドル操作の遅れ、注意力散漫などの漫然運転を引き起こすことがあります。重大な事故を引き起こさないためにも、漫然運転防止に努めましょう。
疲れがたまっていたり体調が悪かったりすると、運転が疎かになりがちです。日頃から体調管理を行い、具合が悪いときは無理に運転しないようにしましょう。長距離運転ではこまめに休憩を取り入れます。「疲れているな」「集中力が落ちてきたな」と感じたときも、安全な場所に駐車をして休憩をしましょう。他にも、音楽をかける、ガムを噛むなど、自分なりに集中できる方法を見つけておくこともおすすめします。
まとめ
・運転は早すぎず遅すぎず、法定速度を守るようにする
・安全確認は目視で行う
・危険予測を行い、万が一のときに回避できるように努める
・心や時間にゆとりを持ち、イライラや焦りと無縁の運転をしよう
・ながら運転は絶対にやめる
・休憩や体調管理を行い、漫然運転を防止しよう