2022年1月24日、日向灘を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生しました。地震発生時刻は午前1時8分でした。深夜帯ということもあり、就寝中の方も多かったのではないでしょうか。
地震はいつ発生するかわかりません。もしも就寝中に地震が発生したときは、どのようなことに注意すればよいのでしょうか
飛び起きないようにする
就寝中に揺れを感じたとき、驚いて飛び起きてしまうことが考えられます。また、すぐに逃げなければならないと思い、揺れがおさまっていないにも関わらず、焦って行動してしまうこともあるかもしれません。
飛び起きる行為、揺れがおさまる前に行動する行為は、転倒してケガをするリスクや、落下物・ガラス片などでケガをするリスクを高めます。地震で目が覚めたとしても、揺れがおさまるまでは布団の中にとどまるようにしましょう。
布団を被って身の安全を確保する
就寝時は頭部が布団から出た状態です。このままの状態では人体急所の頭部を守ることができません。揺れを感じたら布団を頭から被るようにしましょう。ベッドの下に潜り込める空間がある場合は、ベッド下に潜り込むようにすると、家具の倒壊など強い衝撃から身を守ることができます。
日頃からやっておきたい就寝時の地震対策
①懐中電灯など灯りを確保する
夜は自然光が入ってこないため、辺りが真っ暗です。暗闇の中で避難を開始したり、必要な物を探したりする行為はケガや転倒のリスクがあり、危険です。「電気をつければ大丈夫」「リモコンタイプの照明を使っている」など楽観的に考えてしまいがちですが、電灯のスイッチにたどり着くまでの間にケガをすることも考えられますし、揺れとともに停電が起こる可能性も高く、やはり危険と言えるでしょう。
状況確認や避難行動を安全に行うためには、懐中電灯などの灯りが必須となります。枕元の手が届く範囲に準備しておきましょう。
また、階段や廊下などの避難経路には、蓄電式・充電式・乾電池式の非常灯を設置しておくと安心です。
②足元を保護しよう
大きな地震のあとは、室内に物が散乱したり、照明や窓ガラスなど鋭利な破片が落ちていたりすることがあります。スリッパやスニーカーなど、足を保護することができる履物を準備しておきましょう。
③必需品は手が届く範囲に置いておく
就寝中はメガネやコンタクトレンズを外していますよね。暗くて視界が悪い中、辺りがはっきり見えない状態だとより一層危険です。メガネは枕元に置いておきましょう。
スマホは連絡手段や情報収集に必須のツールです。すぐに持ち出せるように、手が届く場所に置いておくようにしましょう。
④防災グッズはひとまとめにしておくとよい
大きな揺れが起こった場合は物が激しく移動し、必要なものがどこに行ったかわからなくなることがあります。緊急時に必要なものをバッグに入れて、一まとめにしておくのもよいでしょう。筆者は非常用持ち出し袋とは別に、就寝時に地震が起こった時に必要なものが入っている小型のバッグを、ベッドの下に置いています。その中には懐中電灯、小型ラジオ、靴下、折り畳み式のルームシューズ、笛(逃げ遅れたとき、笛を吹くことで自分の位置を知らせることができます)、予備のメガネ、携帯の充電器、マスク、手袋、帽子を入れています。
⑤家具の配置に気をつける
家具の倒壊は、命の危険、ケガのリスク、閉じ込められるリスクを発生させます。就寝スペースの近くにはタンス、本棚、テレビなどの大型家具は置かないようにしましょう。
寝室にある家具はL字金具で固定させると安心です。キャスター付きの家具などは盲点になりがちなので、ストッパーで固定させましょう。扉や引き出しが開いて中身が散乱することもあるので、扉や引き出しの地震対策も忘れないようにしましょう。
まとめ
・地震で目が覚めたとき、飛び起きたり焦って行動したりしてはいけない
・布団を頭からかぶり、落下物や鋭利な破片から頭部・体を守る
・懐中電灯などの灯りを手が届くところに準備しておく
・スリッパなど、足元を保護する履物を準備しておく
・メガネ、スマホなどの必需品は側に置いて眠ろう
・家具は固定するとともに、家具の真下・側で眠らないようにする