皆さんは「上級救命講習」というものをご存知でしょうか。
様々な場面で役に立つ講習として、注目が集まっています。
今回は上級救命講習について、どんな場面で役立つのか、申し込みの流れについてご説明します。
上級救命講習とは
上級救命講習とは、AEDの使い方をはじめ、子どもの心肺蘇生・傷病者の管理・ケガの応急手当・傷病者の搬送方法を学ぶことのできる講習です。
上級救命講習という名前ではありますが、初めて応急手当を学ぶ人も参加することができます。
講習時間は約8時間。1日で応急手当について学ぶことができます。
一定以上のレベルに達すると、東京消防庁から技能認定証が交付されます。
有効期限は3年です。
上級救命再講習というものを受講すると、技能認定証は継続されます。
こちらの受講時間は3時間です。
どんな場面で役に立つの?
1、応急手当を必要とする人が現れた時
救急車が到着するまでの間に心肺蘇生ができるか/できないかが、生存率に大きく関わることをご存知でしょうか。
近年では、人が多く集まる場所には必ずAEDが設置されています。
「他の誰かがやってくれるだろう」という考えではいけません。
あなた自身が使い方を知っていることで助かる命が増えるかもしれませんよ?
上級救命講習では心肺蘇生だけではなく、外傷の応急手当についても学ぶことができます。
思わぬところで大きなケガを負うことも考えられます。
慌てずに対応できることで、適切な処置をすることができます。
2、就職に有利
上級救命講習を受講していることで就職に有利になることがあります。
・警備会社
警備会社に就職を希望している人は「上級救命講習が必須」といっても過言ではありません。
警備業界では上級救命講習が「必須資格の1つ」と呼ばれています。
会社によっては手当を支給するところもあるそうですよ。
・ホテル業界
多くのお客さんが宿泊するホテルでは、突然の急病に対応できるよう「上級救命講習」をスタッフが受講するところが増えてきているそうです。
就職を希望されている人にとっては資格がアピールポイントになりますよ。
・マンション管理業界
こちらもホテル業界と同様です。
マンションの管理人さんが上級救命講習を受講されていたら心強いですよね。
講習申し込み~受講までの流れ
「上級救命講習」を受講したい場合はどうしたらいいのでしょうか。
検索エンジンで「上級救命講習」の後にお住まいの地域を入力すると、最寄りの会場で開催される講習の申し込みページをみつけることができると思います。
今回は「東京防災救急協会」で開催している上級救命講習を例に挙げて、講習申し込みから受講までの流れをご説明します。
1、東京防災救急協会のホームページにアクセス
「応急手当講習一覧」がありますのでそこをクリック。
左上に「上級救命講習」がでてくるかと思います。(2016年9月現在)
2、上級救命講習をチェック
自分の受講したい内容で間違っていないかを再度確認しましょう。
教材費として2,600円(税込)がかかります。
3、日程を確認して申し込み
ご自身が参加できる会場と日程を選択して申し込みます。
注目度が高まっていることから、日程によっては混み合うことが予想されます。早めにスケジュールを押さえておくことをおススメします。
4、当日までに準備しておきたい持ち物・服装
申し込みが完了したら、受講する準備をしておきましょう。
当日の持ち物は、教材費と筆記用具とお弁当です。
服装は、動きやすい服装で参加しましょう。
女性はハイヒールやスカートでの参加は不可です。
5、上級救命講習を受講。技術認定証の交付
当日は15分前に会場に付くようにしておきましょう。
遅刻や早退をした場合は講習修了として認められないので注意しましょう。
心肺蘇生法や応急手当をしっかり習得した人には、技術認定証が交付されます。
まとめ
- 上級救命講習とは、心肺蘇生法や応急手当を1日で学ぶことができる
- 上級救命講習を受講しておくことで、急病人の対応ができる
- 業界によっては就職活動の際、有利になることがある
- 申し込みはお住まいの地域の自治体のホームページを確認