「家の鍵」は、鍵のなかでももっとも重要なもののうちの一つです。
これをどこに保管するかによって、あなたの家が狙われる可能性が大きく上下します。
こんなところに置いていない?~郵便受け
「共働きだし、子どもに渡してしまったら子どもがなくすかもしれないから郵便受けに入れておく」
「郵便受けの郵便物の下や、郵便受けの下部に貼りつけておけば安心だろう」
このように考えている人はいないでしょうか。
しかしこれは非常に危険な隠し方です。郵便受けは、鍵の隠し場所として、「植木鉢のなかに隠す」のと同じくらいにメジャーなもの。また、子どもの場合は、郵便受けをあけたとき、郵便物を持たずに鍵だけを出して開けてしまうこともあります。このような行動は、空き巣狙いの人間にとってはとてもわかりやすいものです。
また、「郵便受けに入れておいた鍵がなくなった」ということならば、気づいた時点で鍵をつけかえる人もいるでしょう。しかし、だれもいなくなった昼間、空き巣がこっそりと入ってきて盗み、合い鍵をこしらえて戻しておいたらどうでしょうか。「鍵が盗まれ、コピーされたこと」自体を気付けないのです。大金が家のなかにあるときなどを狙って忍び込まれる可能性もあります。
「ちょっと目を離したすきに」がもう危ない
「出かけるときにかけるものだから」と、玄関に片付けている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、「家にいるときは絶対に施錠をする、人が来ても玄関から出て必ず外で対応する、あるいは絶対に目を離さない」という人ならば、あまり問題にはならないかもしれません。
しかし、人間には必ず「油断」があります。
宅配業者を招き入れて印鑑をとりにいっている間などは、鍵から目を離していることになります。
また、一戸建てで、「在宅だから」と戸締りをしない家庭の場合も危険です。一戸建ての場合、こっそりと玄関から忍び込んでも誰も気づかないことが多く、風のように鍵を盗んでいくことだってできてしまうのです。
このように、郵便受けや玄関は、たしかに「保管場所」としては極めて便利ですが、非常に危険性の高いものです。
防犯を考えるのであれば、これらの場所に保管することは避け、必ず家のなかで保管しましょう。
やむを得ない場合は引き出しの中などにしまうようにしましょう。
まとめ
・郵便受けに入れておくのは定番であり、盗まれやすい。コピーもされやすい。
・玄関先に置いておく場合、ちょっと目を離したすきに盗まれることがある。
・これらの場所に保管するのはとても危険。