今年も花粉のシーズンがやってきてお悩みの方も多いでしょう。花粉症は花粉を吸いこむことによって生じるアレルギー反応です。花粉症の症状を和らげるためには、アレルゲンとなる花粉を吸いこまないようにするとともに、生活空間に花粉を持ち込まない工夫をする必要があります。
そこで今回は、花粉を吸いこまない・持ち込まないためにできることについてお伝えします。
マスクやメガネを着用する

マスクには吸い込む花粉の量を3~6分の1にカットする効果があることがわかっています(厚生労働省発表)。花粉症のシーズンはマスクを着用して出かけるようにしましょう。
マスクにはガーゼタイプと不織布タイプがあります。不織布タイプはガーゼタイプよりも花粉カット効果が高いとされています。花粉対策で用いるマスクは、不織布タイプのものを選びましょう。
一度使用したマスクの外側には花粉が付着しています。花粉が付着しているマスクを繰り返し使用することは不衛生です。必ず使い捨てできるものを選びましょう。
花粉は鼻や口だけでなく目からも侵入します。メガネを着用すると、目から侵入してくる花粉の量を2~3分の1に減らすことができます。花粉飛散量が多い日は、メガネを着用して外出することを検討しましょう。
帰宅後はうがいと洗顔をする
鼻や口から吸いこんでしまった花粉は、のどに付着します。うがいはのどに付着した花粉を洗い流す効果があるので、帰宅後はうがいをするようにしましょう。
スギ花粉が飛散する2月~4月は、風邪やインフルエンザが流行する時期と重なります。こまめにうがいをすることで、花粉対策と風邪予防を同時に行うことができます。
花粉は呼吸器官だけでなく、顔全体にも付着します。帰宅後に洗顔をして花粉を洗い流すと、より徹底した花粉対策となります。
帰宅時に花粉を払い落とす習慣をつけよう
花粉は日常の習慣をちょっと変えるだけで、室内に持ち込まないようにすることができます。
帰宅時は衣類・持ち物・髪の毛などに花粉が付着しています。室内に入る前に、ものや体に付着した花粉をしっかり落としておきましょう。この時にコートや持ち物を勢いよく振ってしまうと、花粉が舞い上がり拡散してしまいます。花粉除去は力任せに行うのではなく、手のひらを使って優しく叩き落とすようにしましょう。
コートは玄関で着脱し、室内に持って入らないようにしてください。男性はスラックスパンツの裾に花粉が付着しやすいです。裾を手で払いながら花粉を落としましょう。
花粉が付着しにくい衣類を選ぶ

花粉が衣類に付着したまま室内で過ごしていると、花粉症の症状が出ることがあります。室内に花粉を持ち込まないようにするためには、花粉が付着しにくい衣類を選んで着るようにしましょう。
ポリエステルやナイロンなどつるつるとした素材の衣類は花粉が付着しにくく、付着したとしても手で払い落としやすいです。アウターやズボンなどはつるつるした素材のものを選ぶようにしましょう。
逆に凹凸のある生地や静電気が発生しやすい生地(ウール素材など)は花粉が付着しやすいため、着用には注意が必要です。
洗濯物や換気にも気を配ろう
晴れた日は外で思いっきり洗濯物を干したくなりますが、洗濯物に花粉が付着してしまうと、洗濯物を取り込む時に室内に花粉を持ち込んでしまいます。出来る限り室内干しを行うようにしましょう。どうしても外で干したい場合は、「花粉が飛散しにくい時間帯に干す」「肌が接触する部分を内側にして干す」「花粉が衣類に付着しにくくなる洗剤を使う」などの対策を取ってください。
また、換気を行う時も注意が必要です。花粉飛散量がピークを迎える時間帯に窓を全開にすると、室内に花粉が侵入する原因になります。花粉は日中から夕方にかけて飛散するので、換気は早朝や夕方以降に行うようにしましょう。レースのカーテンをしておくと、室内への花粉侵入率を下げることにもつながります。
まとめ
・外出時にはマスクやメガネを着用する
・帰宅後はうがい・洗顔を行い、付着した花粉を洗い流す
・衣類や持ち物に付着した花粉は、手で払い落とす
・花粉が付着しにくい衣類を選んで着用する
・洗濯物は室内干しにする
・換気は花粉が飛散しにくい時間帯を選んで行う