海外旅行で財布をすられてしまうと、その後の行動が大きく制限されてしまいます。また、楽しい旅行がまったく楽しくないものになってしまいます。
スリは、たとえどれだけ警戒をし、気を付けている人であったとしても、被害にあう可能性はあります。
しかしその可能性を下げるための方法があるのも事実。
ここでは、実際に12万円もの大金をスリにすられた私が、その対策をお教えします。
リングでカバンと財布をつないでおこう
まず海外旅行に行く前に一番初めにやっておいてほしいのが、「カバンと財布をリングやヒモでつなぐ」ということ。現在は、プラスチックで作られた伸縮自在のヒモがあります。そのヒモの先にはリングがついており、それを財布とカバンにはめるのです。こうすると財布とカバンがつながるため、「財布だけの抜き取り」というかたちのスリができなくなります。また、チェーンなどの頑丈な素材を使うとよりよいでしょう。
「海外旅行でも、チャックのあるカバンならば大丈夫だろう」と思う人もいるかもしれません。
しかし現在スリの形態は多様化しています。たとえば、カバンの底側だけをナイフでさっと切り、下からサイフを抜き取るという手法もあります。この場合、カバンにチャックがあっても抜き取られてしまいます。
しかしこれも、「カバンと財布をつなぐ」という方法をとっておけば、ある程度まではリスクをへらすことができます。
カバン位置について
カバンの位置ですが、これは、海外旅行の場合は、「前側」に持ってくるのが一番安全です。私はたすきがけにしており、「後ろ」にカバンをまわしていたわけでもありませんでしたが、それでもすられました。横にかける場合は、コートの下などにカバンがくるようにしておくとよいでしょう。
ちなみに、男性によくある、「お尻のポケットにつっこんでおくこと」は、海外旅行においては極めて危険です。
上では「チャックがあるカバンでもすられることがある」としましたが、それでも、ないものよりは安全です。理想的なのは、「チャックがあって、かつそれの上から蓋ができるようになっているカバン」でしょう。
また、万が一のことを考えて、財布に入れるお金は少なくしておくとよいでしょう。カードも2枚持っていき、1枚はトランクのなかにおいておくと、万が一とられても行動が制限されにくいのでおすすめです。
まとめ
◆カバンと財布は、リングでつなぐことを忘れずに
◆カバンの位置は「前」が一番安全。横にかける場合はコートなどでカバーを
◆お尻のポケットに入れておくのは危険極まりない
◆チャックつきのカバンでもスリにあうことはあるが、それでも、ないよりは安全
◆カードは、1枚はトランクのなかに入れておくこと