GWが終わり次の楽しみは夏休み!
この夏、海水浴に出かける予定のある方も多いのではないでしょうか。
今回は、毎年5月12日が「海上保安の日」であることにもちなんで、海上保安庁の「MICS(沿岸域情報提供システム)」によって提供される、潮位などの海の情報についてご紹介します。
本格的な海のレジャーシーズン前に、安全確認の手段としてご活用ください。
潮位は海上保安庁が観測している?
「潮位など、気象についての情報は気象庁が観測・発表しているのでは?」と思われる方も多いかもしれません。
これは間違いではないのですが、日本の海岸や沿岸、近海といった、海についての情報は、海上保安庁の公式サイトでも、気象庁とほぼ同程度の情報を得ることができます。
そこでまず、海上保安庁の公式サイトのトップページを見てみましょう。
「潮汐情報」のページを開くと、日本各地の潮位をリアルタイムで確認することができます。
ページ下部に記されているように、これらの潮位は、海上保安庁と気象庁がそれぞれ所管している、合計90か所の験潮所(2014年11月1日現在)のデータを元にして表示されています。
験潮所の設置地点が違うことからも、双方が情報を補完し合うかたちで、より詳細なデータを公表できる仕組みになっていると言えますね。
・海上保安庁 リアルタイム験潮データ
・気象庁 潮汐・海面水位のデータ 潮位表
MICS(沿岸域情報提供システム)とは?
前述の潮位も含めて、海のレジャーシーズンにはとくに海水浴場の沿岸情報に注意したいですね。
そんなときに役立つのが、海上保安庁の交通部が所管している「MICS(沿岸域情報提供システム)」です。
MICS(沿岸域情報提供システム)では、海水浴、ボート、ヨットなどマリンレジャーを楽しむ人たちや、漁業などに従事する方に対して役に立つ情報をたくさん公表しています。
全国の観測地点から届けられる風向や風速・波の高さといった気象情報から、海上で実施されている工事の状況に至るまで、幅広い情報をリアルタイムで知ることができるので、「海水浴中にちょっと天候が悪くなって心配」といったようにときに、MICS(沿岸域情報提供システム)を活用してはいかがでしょうか。
MICS(沿岸域情報提供システム)は、パソコン・スマートフォン・携帯電話のいずれからでも確認できます。
登録しておけば「緊急情報配信サービス」をメールで受け取ることもできるので、小さいお子さんと海水浴に行かれる際などに利用すると、より安心感が得られそうですね。
海の安全情報「MICS(沿岸域情報提供システム)」
・パソコン:http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kisyou.html
・スマホ:http://www6.kaiho.mlit.go.jp/sp/index.html
・携帯電話:http://www6.kaiho.mlit.go.jp/m/index.html
ところで海上保安の日とは?
海上保安庁は昭和23年(1948年)に設立され、同じ年の5月12日に庁旗が本部の屋上に掲げられました。
この日は当初「開庁記念日」と称されていましたが、 海上保安庁の役割や活動を周知する目的の一環として、平成12年(1999年)から「海上保安の日」と呼ばれています。
現在海上保安庁本部や各管区では、「海上保安の日」にいろいろなイベントが行われています。
まとめ
・海上保安庁は、潮位などの日本沿岸や近海の情報についてデータを集め、公表している
・海上保安庁の交通部が所管している「MICS(沿岸域情報提供システム)」では、マリンレジャーや漁業など、海に関わる人に便利な情報がたくさん公開されている
・「海上保安の日」が5月12日である理由は、この日に庁旗が本部の屋上に掲げられたことによる
「海上保安庁 潮位」
キーワード 「海上保安庁 mics」