気象庁の調べによると、7~9月にかけて落雷被害が増加していることがわかります。その中でも8月は、落雷が突出して多い時期です。雷は人的被害の他、雷サージという現象によって家電や電子機器を故障させることがあります。雷の被害は案外とても身近にあるということですね。今回は雷サージから家電を守るための方法についてご紹介しますので、雷が多い時期に向けて理解を深めましょう。
雷サージとは?どんな影響があるの?
雷サージとは雷の影響によって瞬間的に非常に高い電圧が発生すること、その影響で過大な電流が流れることを言います。雷サージによって発生した過大な電流は、建物内に侵入することがあります。
雷サージには「直撃雷サージ」と「誘導雷サージ」があります。直撃雷サージとは避雷針・アンテナ・電柱・電線などに雷が落ち、電線を伝わって建物内に電流が流れ込む現象です。誘導雷サージは電線の周辺で発生した高圧電流が、電線・電柱・電話線などを通じて建物の中に入り込む現象です。雷サージによる被害は、誘導雷サージによるものが多く確認されています。
雷サージによって発生した過電流が建物内に流れ込むと、コンセント、電話線、テレビのアンテナコードなどを通じて家庭内の家電や通信機器にも電流が流れ込み、故障やデータ損失を引き起こすことがあります。雷サージの被害は雷が落ちた地点だけでなくその周辺にも及ぶことがあるため、雷が多く発生する時期は雷サージから家電や電子機器を守る対策をとる必要があると言えるでしょう。
雷サージ対策!どんなことができるの?
①電源プラグを抜く
雷サージによって発生した過大な電流は、コンセントや電話線を通じて各家庭内の家電や電子機器に影響を与えます。ということは、家電や電子機器の電源プラグをコンセントから抜いておけば雷サージの影響を受ける心配がないということです。
雷サージから家電を守るためには、家電の電源を切って電源プラグを抜くようにしましょう。
②雷サージタップを使用する
雷サージから家電を守るためには電源プラグを抜く方法が確実ですが、この方法は家にいる時しか対応することができません。また、外出の度に全ての家電の電源プラグを抜くことは現実的ではないでしょう。外出している時や日常的に雷サージに備えたい時に役立つのが雷サージタップです。
雷サージタップにはコンセントや電話線から逆流してくる過大な電流を吸収する役割があります。コンセントに差し込むだけのシンプルなものから、電源タップ型のものまで幅広く発売されています。電話線やLANケーブルに対応したものもあるので、パソコンやモデムを守りたい時は、これら専用の雷サージタップも取り付けましょう。
雷サージタップは一度雷サージの影響を受けると壊れて使えなくなるので、こまめなチェックと買い替えを怠らないようにしましょう。
まとめ
・雷サージ現象とは雷の影響で過大電圧と過大電流が発生する現象のこと
・雷サージ現象で生じた過大電流によって、家電や電子機器が壊れることがある
・雷が鳴り出したら、家電や電子機器の電源プラグを抜く
・雷サージタップを取り付ける