台風によって降り続く大雨、シャッターを閉めてその前には土のうで壁を作り、何とか数日間の大雨を凌ぎました。台風も去り、停滞していた前線も移動して台風一過の晴天となり、ほっとして、シャッターを開けてみるとまだ道路は冠水しています。じわじわと店内に、雨水が侵入してくるので、慌ててシャッターを閉めようとしたその瞬間。いきなり、サッシの窓ガラスが割れて、道路の雨水が店内に侵入。一体何か起きたのでしょう。
冠水した雨水の中を車が走っている
大雨が過ぎて天気が回復すると、人の活動が再開します。特に大型の車やトラックなどは、多少冠水した道路でも、問題なく走行できます。なので、滞った物流を取り戻すために普通に走行してしまうのです。実は、この車の走行が大きな二次災害を引き起こしています。
トラックが走り抜けた後には大きな波が起きている
冠水した道路を走る車両は、スピードを落としていても走り去った後には、両サイドに波を起こしてしまいます。冠水した水嵩が深ければ深いほど、波は大きくなってしまいます。その波はどのような影響を与えるのでしょう。
カーポートに駐車している車は泥水を被る
土のうを積んで、何とか雨水の侵入を食い止めていたのに、トラックによって引き起こされた波は、軽々と土のうを超えて駐車中の車を襲います。波を受けた車は浮き上がり、その後天井から泥水を被ってしまうのです。さらには、ボンネットの中にも浸水し、車の故障の原因にもなってしまいます。
ガラスはカンタンに割れてしまう
車を浮かすほどの勢いのある波ですから、サッシなどに直接波がぶつかれば、ガラスはカンタンに割れてしまいます。ガラスが割れてしまうと、被害はそれだけでは済みません。道路沿いで、サッシを使っているのは主に商店です。つまり、サッシのガラスが割れると商店の中に泥水が侵入してきます。せっかく、土のうとシャッターで持ちこたえていたのに、これでは全く意味がありません。
ガレージのフェンスや基礎までも破壊する威力
サッシやガラスだけではありません。ガレージのフェンスも波の威力で曲がってしまい、フェンスを支えている基礎のブロックさえも破壊してしまいます。トラックが走ることで、家の一部が壊されてしまうのです。天災では被害が出なかったのに、人災によって被害が起きるとは夢にも思いません。被害額は、相当な額になるでしょう。
1回だけでない大雨の度に被害に遭うかも知れない
このように、せっかく大雨の被害を免れたのに、走るトラックや車によって大きな被害を受けてしまうと、泣きたくなりますよね。ですが、このような被害は1回では済まないかも知れません。道路が冠水する場所は、何度も冠水します。と言うことは、同じような大雨が降る度に、車の走行による被害を受ける可能性が高くなります。そんな度々被害を被っていたら、たまったもんじゃありません。
トラックだけでない、車は冠水した道路を走ってはダメ
被害を防ぐには、トラックだけでなく全てのドライバーが、このような被害のあることを把握して、冠水した道路を走らないようにしなければなりません。雨がやんで半日程度経てば、冠水した雨水は、大抵は引いてなくなります。せめてそこまで待って走るか、冠水していない道路に迂回するなどの配慮をしたいものですね。
まとめ
・冠水した道路を走ると両サイドに波が起きる
・波は強い威力を持っていて、ガラスはカンタンに割れる
・駐車中の車やカーポートへも被害が起きる
・被害額は相当な金額となる
・冠水した道路を車で走るのは止めよう