一人暮らしを始めると、今までとはまた異なった危機管理能力が必要になってきます。
ここでは、実体験を踏まえて、宗教勧誘や押し売りに対する対策を考えていきましょう。
うっかり扉をあけてしまったばかりに…
私が19歳で一人暮らしをし始めた時のことです。
夜の20時くらいでしょうか、インターフォンが鳴りました。
当時は今とは異なり、危機管理能力がほとんどなかった時代です。私はためらいなく扉をあけてしまったのです。
15年ほど経った今でも、はっきりと覚えています。その来客は若い20代前半~半ばの男性で、「布団のクリーニング」の業者でした。
とにかく息をつかせぬ勢いでしゃべり、「一人暮らしなのか」「近所の人とは交流があるのか(「ない」と答えると、「下の人が使っている布団は、ルンペンみたいなものだった。あんなものでは健康も害す」とあしざまに罵っていました)」、「何歳なのか」としつこく聞いてきて、とにかく扉を締めさせてもくれませんでした。
最終的には、「もし頼むのだとしても、自分の親族に頼む」とひたすらに繰り返すだけになってしまった私です。
「また明日も来るからな!」と言われながら、やっと扉を締められたときには、すでに2時間が経過していました。
危機管理意識をしっかりと持って
これ以来、危機管理意識が低い私も、一人暮らしの間は、さすがに扉を開けることはなくなりました。
実体験から言えることは、
・とにかく扉を開けない
これにつきます。
扉を開けさえしなければ、相手がどれだけ声を荒げようと、何を言おうと、あなたに害はありません。
ただ、手法の一つとして、個人名を名乗ってくる人もいます。私のときもそうでした。
業者とわからないようにしてアプローチしてくるわけです。
このようなときにも有効なのは、「チェーンを掛けたまま相手をする」ということ。こうしておけば、少なくとも押し入られることはありません。「帰ってください」と繰り返しても引かないのならば、何も言わず居室にひっこみましょう。話を聞く必要はありません。
また、それでも帰らないようならば、「警察に電話をします」と言ってください。実際にしても構いません。理由なく家から帰らない場合は、「不退去罪」として罪に問われることもある、ということを念頭においておき、「相手のやっていることは罪である」と考えましょう。
まとめ
・一人暮らしのときには危機管理能力を持つことが大切
・とにかく扉を開けない
・開ける際はチェーン越し
・要求しても帰らないときは警察に電話を
・場合によっては不退去罪に問える