正月も終わり冬の寒さが本格化する中、通勤・通学や買い物で外出をしなければならないことがあるでしょう。寒い中外出する時に気を付けたいのは風邪です。体が冷えると体温が下がり、免疫力が低下して風邪をひきやすくなります。風邪を予防するためには、服装を工夫して体が冷えないようにすることが大切と言えるでしょう。そこで今回は、体をあたためる服装選びのポイントについてご紹介します。
首・手首・足首をあたためる
首・手首・足首には動脈と呼ばれる大きな血管が通っています。動脈が冷えてしまうと、体中に送られる血液が冷えてしまい、体温が低下してしまいます。体温が低下すると風邪をひきやすくなるため、首・手首・足首を率先してあたためるようにしましょう。
外出する時は必ずマフラーを着用し、首元を冷気から保護してください。室内での冷えが気になる方は、タートルネックの衣類を着用すると、首元をあたためることができます。
手首は手袋やリストウォーマーを、足首はレッグウォーマーやブーツを着用すると、手首・足首を効率よくあたためることができます。
下着選びは「吸湿・保温」に着目せよ
冬の外出は、屋外は寒く室内は暖かいことが多いですよね。寒暖差が激しいと知らない間に汗をかいてしまい、汗が原因で体温が低下することがあります。風邪予防のためにも、下着には汗を吸う素材を選ぶようにしましょう。
冬用の下着選びでは、汗を吸う効果(吸湿効果)に加え、保温・発熱効果をあわせ持った下着を選ぶようにしましょう。夏用の下着は吸湿性に優れているものの、体をあたためる効果はありません。下着は夏と冬とで使い分けることをオススメします。
洋服を選ぶ時は素材もチェック
風邪を予防するためには、体温を下げないようにする必要があります。体を効率よくあたためるためにも、保温性に優れた素材で作られた洋服を着用するようにしましょう。一般的にウール・カシミヤ・アンゴラといった動物由来の繊維でできた洋服は、保温性に優れています。合成繊維ではアクリルやポリエステルが、保温効果が高いことで知られています。
また、断熱性に優れた衣類も風邪予防の強い味方です。コートなどのアウターには、空気を含むことで優れた断熱効果を発揮する「ダウン」や「フェザー」素材を選ぶようにしましょう。
着脱しやすい衣類で体温調節をする
冬になると屋外と屋内の寒暖差で体調を崩したり、体温調節がうまくできずに免疫力が低下してしまったりします。不必要な汗をかくことによって、体が冷えてしまうこともあるでしょう。体調不良や風邪を予防するためには、気温に応じて衣服を調節する必要があります。そのため、冬の衣服は着脱がしやすいデザインを選ぶようにしましょう。特に子どもやお年寄りは体温調節機能が不十分なことがあるので、衣服の着脱で体温調節をサポートしましょう。なお、着脱しやすい衣服は、ボタンやファスナーを使ったシャツ、カーディガン、フリースなどが挙げられます。
まとめ
・体温が下がると免疫力が下がり風邪をひきやすくなるため、風邪予防をするためには服装で体をあたためる必要がある
・首、手首、足首など大きな動脈が通っているところをあたためる
・下着には汗を吸い取ってくれる素材(吸湿)や、保温・発熱素材のものを選ぶ
・ウール、カシミヤ、アンゴラ、アクリル、ポリエステル、ダウン、フェザーを用いた洋服は保温性に優れている
・着脱しやすい衣類で、気温に合わせて体温を保つようにする