火事はどんな環境で起こっても恐ろしいものですが、一人暮らしのときに起こるともっと恐ろしいものです。
だれも助けてくれないし、パニックを起こしたときになだめてくれる人もいません。
一人暮らしのときの火事対策について見ていきましょう。
一人暮らしのときの火事、気を付けたいこと
「初めて一人暮らしをする」というような人に注意してほしいのが、「料理器具からの発火」です。
慣れていない人が料理をしようとするとき、火加減を間違ってしまって火事につながってしまう可能性が高くなります。特に揚げ料理の場合、少し手順を間違えるとあっという間に天井に火が登ってしまうことも。
また、電気製品の取り扱いにも注意が必要です。
一人暮らしの部屋はコンセントの数が少なく、いわゆる「たこ足配線」になってしまいがち。
さらに、ストーブやファンヒーターのつけっ放しで仕事などに出てしまった場合、「ほかのだれか」の目がないため、非常に危険です。
まずは避難経路の確保を
一人暮らしをする前に、まずは「もし家が火事になったらどうやって逃げるか」を確認しておきましょう。非常階段の場所をしっかりと確認します。また、避難を妨げるもの(植木鉢や荷物など)が置かれていないかを確かめておいてください。
消火器は初期消火において非常に大切なアイテムではありますが、消火器で消火できるのは出火後2分程度以内の小さい火だけです。消火器の扱い方をしっかりと習っておかなければ難しいものですし、消火器にも期限があります。
火事が起きたのなら、まず真っ先に大声を出して、「火事だ」と周りの人に告げるようにします。「これくらいの火ならば大丈夫かも」と思わずに、119番通報もしましょう。初期消火が間に合わないと判断したのなら、すぐに逃げるようにしてください。
一人暮らしの場合は、アパートやマンションなどに住んでいることが多いと思われます。この場合、避難のためにエレベーターを使いたくなりますが、階段を使って逃げるようにしてください。
一人暮らしの火事の場合、周りに「気を付けてくれる人」「避難を助けてくれる人」がいません。そのため、「自分がどう動くか」「自分がどのような防災意識を持っているか」が問われます。
まとめ
・慣れていない人は料理をしている最中に出火させてしまうことがある
・一人暮らしの場合、たこ足配線や暖房器具の付けっぱなしも問題になりがち
・避難経路の確保はしっかりと
・初期消火は重要だが、間に合わなければすぐに逃げるべき。高層階でもエレベーターを使ってはいけない
・周りに火事を知らせることは非常に重要