親元を離れてお仕事をしている方や、そうでなくても実家から職場に通勤している方も、家から離れている間、親や家族の事が心配になった事はありませんか?
災害がおこれば一層心配になりますよね。
でも、自分がいない間に災害が起こったら、貴方はどうしますか?
貴方自身がいない時にも、家族の為に何かが出来るはず!
では、一体何をすればいいのでしょうか?
真っ先に確認すべき事!
まず、真っ先に気になるのは、家族の安否ですよね。
気持ちが先走ってしまい、冷静でいられない方もいると思います。
いち早く家族と連絡したい! そう思うのも当然ですが、同じ事を誰でも考えますよね。
電話は繋がり難くなり、声もなかなか聞けません。
そういう時は、LINE等のインターネットを経由した掲示板や、緊急伝言ダイヤル(171)を活用しましょう。
直ぐに連絡が取れなくても、一言メッセージを伝えておけば、受け取った家族も安心出来ます。
例えば、「○○の避難所で待ってるよ!」 とか「無事だから、先に実家へ避難して!」 等のメッセージを伝えておくだけで、家族は安心出来ますし、貴方も落ち着いて自分の身を守る方法を考えられるのではないでしょうか。
電話回線と違い、インターネットを経由した伝言板やメールは東日本大震災の時も機能したという被災者の声もあり、一度試してみるのが一番でしょう。
家族から返信があって、無事と分かれば一層安心出来ますよね。
避難して、なかなか会えない時は、時間を決めて定期的に連絡をすると良いですね。
特に高齢の親や祖父祖母には、普段からいざという時にサポートして貰える親戚の人が居れば、連絡先を確認しておくと良いでしょう。
次はわが身! 素早く動こう!
家族へ自分の安全を伝えられたら、家に帰りつくまでの安全を確保しなければなりません。
災害は一度あれば、立て続けに二次災害が起こるものです。
次に巻き込まれない様にする為、出来るだけ速やかに近くの避難所へ向かいましょう。
一度、自宅へ帰りたくなる気持ちもあるかと思いますが、帰り道の途中は危険が沢山あります。
ニュースで災害が落ち着いた事が分かるまでは、無理に帰らず避難所で協力し合いながら過ごした方が良いでしょう。
東日本大震災では、「自宅の忘れ物を取りに」「家の様子が気になるから」「もう大丈夫と思うから」といった気持ちで戻った人達が、津波に巻き込まれて亡くなられています。
働いている場所が地元から離れている方も多いと思います。
その様な人を「帰宅困難者」と言いますが、東日本大震災の時に帰れずに困った人が沢山居ましたよね。
東京都などでは、帰宅困難者に対して3日程開かれる一時滞在施設や、災害時帰宅支援ステーションの支援を受ける事が出来る様に考えられているので、どんな場所にあるのか調べておくと良いですね。
役所の建物や、学校といった広い施設、コンビニやファミレスなどが使われる事が多いので、近くにどういった施設があるかを調べておくだけでも助かりますね。
活用出来るサポートは最大限に活かして安全を確保しましょう。
助け合いは大切!
家族と連絡が取れ、自分の安全も確保出来たら、いよいよ実家に向けて帰る時です。
中には連絡が取れず不安を抱えたまま帰る人もいるでしょう。落ち着かないですよね。
でも、そういう時こそ、周囲の人と協力しながら帰るべきです。
一時滞在施設や避難所で、同じ方向に帰る人が居たら積極的に誘って、みんなで集まって行動しましょう。
災害の後は、残念な事に犯罪者も沢山いる事が多いのです。
また、地震であれば地割れがあったり、台風では洪水で道が流されているといった事もあるでしょう。
一人では危険な場所も、力を合わせて切り抜けられる場面があるはずです。
助け合いながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
また、実家へ行くときは最寄の避難所を目指していきましょう。
もしかしたら、家族が先に避難しているかもしれません。
実家の周りが火事や洪水で危険な場所になっている可能性もあるので、避難所に立ち寄っていく様にしましょう。
もし、実家が被災地だったら?
貴方の住んでいる場所が無事でも、実家が被災してしまう事も考えられますよね?
そんな時に貴方が出来る事は何があるでしょうか?
まずは上で書いてある、インターネットの掲示板や緊急伝言ダイヤルを用いた安否の確認ですよね。
生きている事が確認出来たら、ご両親が避難出来る様にお家を片付けたりして準備するといいですね。
でも、確認出来ない時はどうすればいいでしょうか?
くれぐれも、被災地に行こうとは考えないで下さい。
被災地では、消防や自衛隊といったプロの人達が懸命に救助活動を行っています。
もし、そこに貴方が勝手に行ったら、二次災害に巻き込まれたり、彼らの仕事を知らぬ間に邪魔してしまう事があるかもしれません。
ご両親の無事を祈って、プロの人達に任せましょう。
まとめ
・災害はいつ何処で起きるか分からない
・事前の準備と心構えで、すぐに動く事が出来る
・自宅が被災した時は家族の安全を確認し、早く会える様に務める