2018年4月、宮城県東松島市にある旧野蒜小学校が、防災をテーマにエンターテイメントとエデュケーション(教育)を融合させた体験型防災教育施設KIBOTCHA(キボッチャ)として生まれ変わります。
2011年3月11日、津波の被害に遭いながらも多くの命を救った旧野蒜小学校から世界に向けた防災の学びを発信する場となります。
今回はKIBOTCHAについて、紹介いたします。
体験型防災教育施設KIBOTCHA(キボッチャ)とは
遊びながら学ぶ 総合エデュテインメント施設を目指し
旧野蒜小学校は東日本大震災の後、廃校は決定されたものの地域住民の皆さまが「是非とも残して頂きたい。」というご要望がありました。
この要望を受けて、「旧野蒜小学校」と「旧浜市小学校」の利活用事業を行う業者を東松島市が公募し、プレゼンテーション等の審査を経て選定されたものです。
この選定結果の通知を受けて貴凛庁(きりんちょう)株式会社は、「防災・危機管理を体験しながら学ぶ事のできる宿泊型施設」への改修工事に取り掛かりました。
単に学ぶだけよりも「体験した事は身に付く」という思いから、教育(エデュケーション)と遊び(エンターテイメント)の造語であるエデュテイメント施設の構築を目標として、KIBOTCHAだけではなく地域とも連携して様々な体験の出来るものを目指しています。
KIBOTCHA(キボッチャ)の名前の由来は、
・希望(きぼう)
・防災(ぼうさい)
・未来(フューチャー)を組み合わせた言葉で、「これからの時代を支える子供たちの未来に命の大切さを伝えたい」という気持ちから名付けられたものです。
命の大切さ、豊かさへの感謝、そんな世の中を創り上げて行くために
KIBOTCHAに託す思い
KIBOTCHAを管理・運営する貴凛庁代表は、KIBOTCHAへの思いを次のように言ってます。
「私達が考える「再生」とは、単に旧いものを残すことではなく、それを新しいものに塗り替えるものでもありません。
新旧のバランスが微妙に取れている状態だと考えます。そこに生まれる新旧の状況が過去から現代、未来へと時間をつなぎその土地の人々や場所に浸み込んだ記憶、文化を風化させない仕組みが必要だと考えました。
これからの日本は、子供達がいなくては、始まりません。この子供達に何を、どのように伝えるか、それが私達の大きなテーマです。新旧のバランスをとりながら、未来の担い手であり、日本を支える子供達に「命の大切さを伝えたい」そのような思いから今回のプロジェクトが生まれました。
防災を通じて、命の大切さを伝える「場」として、私達貴凛庁株式会社は、東日本大震災にて津波の被害に遭った小学校を活用、再生し、エンターテイメントと教育と防災を融合をさせようと考えました。
東日本大震災では、取り残された方を助けるために引き返し、大津波で命を落とされた方が多くおられました。その事を初めて耳にした時、私達が思った事。
・事前に災害が起きた時の行動や知恵を蓄えておくこと。
・「防災」を身近に習慣としておくことが何よりも大切であると痛感した瞬間でした。
私達「KIBOTCHA」プロジェクトは、子供達が自然に遊べる空間に、防災の学びを盛り込むことにより、自然に心と体で、命を守ることを習慣にできる施設を目指します。」
命を繋ぐ大切なこと
「体力」「身を守る防衛本能」「いかなる環境においても食を得る知識」
これらを身に付けるお手伝いをKIBOTCHAではして行きます。
KIBOTCHAで体験し、学んだ子供たちが遊び・エンターテイメント・教育・感動を通じて、お年寄りの背中を流しながら命を繋いでくださった「おじいちゃん」「おばあちゃん」に、ありがとう!と言える日本の心を養ってくれることが、KIBOTCHAの目指したい教育です
自然は私たちに「めぐみ」を与えてくれる反面、時には脅威にもなります。
この自然と「どの様に付き合って暮らしていくか」は行政に全て任せてしまうもののではなく、一人一人が身に付けなければなりません。
貴凛庁は「KIBOTCHA」と「防仁学」を通じて、そのお手伝いを続けて参ります。