キノコを初めとして、秋山にはおいしいものがたくさんあります。また、愛らしい動物を求めて、秋の登山に挑戦する人もいるでしょう。これ自体は大変よいことなのですが、同時に、秋の登山には、おそろしい植物がいることも忘れてはいけません。
今回はそれについて見ていきましょう。
秋の山、キノコとウルシ
秋の山には美しい植物がたくさんあります。
しかし登山のときには、「この植物は本当に安全か」ということを常に考えてほしいものです。
秋の山で危険なもののうちの一つとして、「ツタウルシ」「ヤマウルシ」が挙げられます。これは非常にきれいに紅葉するため、人気です。しかしこれらの植物は強いかゆみをもたらすため、触れると大変危険です。「かゆさは水で洗えば落ちるだろう」と思う人もいるかもしれませんが、これらの植物にとっては逆効果です。
対策としては、「アルコール類を含むウェットティッシュで押さえること」です。
また、半日以内にお風呂に入ることができるのであれば、これでも防衛できます。
秋といえばキノコ狩り。しかしキノコにも恐ろしいものがあります。
そのうちの1つが「カエンタケ」です。これは口に入れて30分後には異常が出るというもので、脳神経にまで影響を与える恐ろしいキノコです。死亡例も報告されており、わずかな量でも命に関わります。
また、「クサウラベニダケ」もあります。これは食用のキノコと酷似しており、気付かずに食べる人もいます。
危険から身を守るために
では、これらの危険から身を守るためにはどうすればよいのでしょうか。
まず、登山をする際は、天候に関わらず、長袖を着用することです。こうすることで、「意図せずに危険な植物に触れてしまうこと」を防止することができます。
また、軽々に植物に手を伸ばすことはやめましょう。これは植物を守ることにもつながります。
キノコ狩りなどでとったキノコは、必ず専門家に見極めをお願いしましょう。クサウラベニダケはプロでも見極めが難しいと言われていますが、それでも、素人の目だけで見るよりもはるかにリ信用できます。
登山をしているときに体調不良に気付いたのなら、すぐに下山することをおすすめします。また、自覚症状がなかった場合でも、「危険なものに触った」ということが分かったのならば、体調がまだ悪くならないうちに医師の診断を仰ぎましょう。
まとめ
・秋の山には、ツルウルシや毒キノコなどの危険な植物がある
・登山は長袖で行う
・むやみに触らない! キノコはプロに見せる
・危険な植物に接した場合は下山するべき
参考サイト
◆産経WEST:猛毒キノコ「カエンタケ」の恐怖…食べると死、触れても危険 奈良で大量発生の謎」
◆函館市「函館山の危険な動植物」