皆さんは道を歩いていたり車を運転している時に、車にひかれそうになる・ひいてしまいそうになる……などのヒヤっとした経験はありませんか?
中には交通事故に繋がってしまったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こうした事故の予防に役立つのが、危険要因とそれが引き起こす現象を予測し防止する力を養う「危険予知トレーニング」です。
日ごろからこうした訓練を行うことで、自分の身を事故の危険から回避させることができるようになります。
今回は「危険予知トレーニング」についてご説明します。
危険予知トレーニングとは
トレーニングの目的
なぜ、危険予知トレーニングは必要だといわれているのでしょうか。
危険とは、事態の大小関わらず、どんな場所や状況にも潜んでいます。
あらかじめ、どのような場所に危険が潜んでいるのかを仲間と話し合うことで、危険を未然に防ぐことができるといわれています。
起こりうる危険を意識して生活すると注意力が高まり、自分自身の行動にも変化が現れ危険回避につながっていきます。
「その場・その時になれば何とかなる」と思っている人が多いかも知れませんが、決してそのようなものではありません。
なので「危険予知トレーニング」は私たちが安全に生活するために必要なトレーニングなのです。
危険予知トレーニングに挑戦してみよう
1.危険予知トレーニングを受ける方法
私たちが、危険予知トレーニングを受ける方法は二つあります。
まず一つ目は「危険予知トレーニングシート」というものを利用した、危険予知トレーニング法です。
「危険予知トレーニングシート」は様々な企業や組織がインターネット上で無料公開しており、様々な場面の危険予知を自分のペースで学ぶことができます。
例えば国土交通省では「独立行政法人 自動車事故対策機構」などの危険予知トレーニングの教材を掲載しているサイトを紹介しています。
「1日に1つ」などの目標を決めて、習慣的に危険予知トレーニングを行うことをオススメします。
参考リンク:危険予知トレーニングシート集
二つ目は、危険予知トレーニングのセミナーに参加する方法です。
参加費や開催されている日に限りがあるのがネックになりますが、同じように危険予知に関心のある人たちが集まるので、充実した危険予知トレーニングをすることができると評判が高いです。
自分では気づかなかった角度の危険を知ることができるのは、セミナーに参加する一番のポイントになるのではないでしょうか。
どちらの危険予知トレーニングも、しっかりと学ぶことができるのでオススメです。
ご自身の行いやすい方法でトレーニングを受けてみてくださいね。
2.危険予知トレーニングの対象者
危険予知トレーニングを受ける対象者に年齢などの制限はありません。
お子さんと一緒に家族で危険予知トレーニングを受ける方もいらっしゃるんですよ。
家族や自分自身の身の危険を避けたいと思ったら、危険予知トレーニングに是非参加するようにしましょう。
3.危険予知トレーニングの受講費用
インターネット上でトレーニングシートを使って学ぶ危険予知トレーニングは、無料で学べるものが多くあります。
しかしセミナータイプの危険予知トレーニングを受ける場合は、半日~1泊などある程度時間が必要です。
講義や実践的な実技を含んだセミナーを受けるので、1万円弱の参加費用がかかることがほとんどです。
セミナーに参加すると費用がかかってしまいますが、経験することにより得られる知識などは充実しています。

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事故が起こってしまってからでは意味がありません。
ぜひ危険予知トレーニングの受講をご検討ください。
まとめ
◆危険予知トレーニングとは、いつ起こるか分からない身近な危険から回避する方法を学ぶものである。
◆危険予知トレーニングは、トレーニングシートで受講する方法とセミナーに参加する2つの方法がある。
◆危険予知トレーニングに参加できる年齢に制限はない。危険予知に関心があれば誰でも参加することが可能。
参考リンク
国土交通省自動車交通局
事業用自動車の交通事故の要因分析 | 自動車総合安全情報