ミサイルの発射と核実験を繰り返している北朝鮮ですが、報道によれば更なるミサイル発射と7回目の核実験準備を進めているという事です。
9月9日が北朝鮮の建国記念日にあたるため、この日にミサイル発射が行われるとも予想されております。
既にアメリカのレッドラインを越えていると言われる中、北朝鮮が更なる行動に出た場合、米朝関係はどの様な局面を迎えるのでしょうか。
非常事態が起こった時に、我々はどの様な行動をする事になるのでしょうか。
北朝鮮によるミサイルの発射実験の可能性について
北朝鮮が準備を進めているミサイル発射実験ですが、次はいつ行われるのでしょうか。
9月9日の北朝鮮建国記念日に行われる可能性が高いと言われておりますが、金正恩政権になってから想定されている日を外した日に行われる事が多くなっています。
発射準備は進められているとの報道もあり今日、発射されなかったといっても当面は安心できない状態は続いていると考えるべきでしょう。
THAADミサイルが配備された韓国の友人の話しでは、「2013年11月に起きた延坪島砲撃事件の時よりも韓国国内では、危機感を持っている。」との事です。
北朝鮮は、「現体制を維持するために核攻撃能力の保有を既成事実化しなければならない。」という信念を持っていると考えられ、今後も弾道ミサイル発射と核実験を継続すると考えられます。
北朝鮮に核攻撃能力を放棄させるために必要なこと
現在、国連により北朝鮮に対する制裁決議がされており経済的に圧迫させているはずなのに、北朝鮮は核開発を諦めません。
一部の報道では、経済制裁の効果が殆ど表れず北朝鮮国内では必要な商品は店頭に並んでたり、ミサイル胴体を制作するために必要な炭素繊維を製造可能な機械が写し出されています。
制裁決議が有効に作用していれば北朝鮮の国内状況はもっと深刻になっているはずなのに、何故この様な状態が続いているのでしょうか。
制裁決議の実行性が確保されないのは中国とロシアによるものが大きいと考えられます。
特にロシアは「ロシアが北朝鮮に輸出している石油は微々たるもの」「人道的見地から全ての制裁決議を実行する事は出来ない」などと言っております。
中国が米国寄りに傾いて来ている状況で、ロシアは北朝鮮に対して影響力を深める好機であります。
また北朝鮮の矛先は日米韓を向いており、何か事象が起こった場合ロシアは当事者になる事無く、国際社会における発言力を増すのみならず、極東地域における勢力を増す事の出来る好機であると考えられます。
ロシアによる制裁決議の完全履行が必要な時であると考えられます。
米朝関係について
米朝関係が悪化し、事態がエスカレートする可能性はあるのでしょうか。
可能性は否定出来ませんが私達の目に見えない所で、解決に向けた外交努力を行っていると考えられます。
仮に、どちらかが事態をエスカレートさせる選択肢を選ぶとすれば、事前に情報収集を含めた各種準備が行われるはずです。
孫子の兵法に「敵を知り、己を知らば百戦危うからず」とあるように、戦う前には活発な情報戦が行われます。
朝鮮戦争の時と違い、日本に対する影響も考えられます。
仮に事態がエスカレートした時に我々が出来る事は無いかも知れませんが、家族として連絡手段を含めてどの様に行動するのか考えておく事も大切です。
数ある選択肢の中の一つである外交努力によって、事態が収まる事を願うばかりですね。
まとめ
・北朝鮮は今後もミサイル発射と核実験を行う可能性がある
・現状は、何かのきっかけにより事態がエスカレートしていく可能性がある
・事態鎮静化にロシアの役割りが重要である
参考