2017年は金正日の長男である金正男氏が、金正恩委員長が関与すると考えられる暗殺事件によって亡くなられました。
これによって度重なる弾道ミサイル発射事件により緊張していた北朝鮮との国際問題が一層厳しい局面を迎えています。
3月6日に4発続けざまに発射された時には、これまでで一番日本本土に近い場所へ弾道ミサイルが落下しました。
もしも、北朝鮮が日本の都市部などへ向けてミサイルを発射したら、どの様にして家族を守ればよいのでしょうか?
子どもをミサイル攻撃から守る為の方法を考えました。
弾道ミサイルの威力とは
弾頭によって特性が大きく異なる
一言に弾道ミサイルといっても、その弾頭の種類によって考えられる被害は大きく変わります。
最も可能性が高い種類は通常弾頭と呼ばれるものです。
これは高性能の爆薬を大量に載せた弾頭で、強力な爆発により大量の破片をまき散らして被害を及ぼします。
弾道ミサイルは音速を超えて落ちて来るので、気が付いた時にはミサイルの強烈な爆発を受けていてもおかしくありません。
次に考えられるものとして、生物兵器と化学兵器があります。
有毒なガスや病原菌が弾頭に込められていて、落下した場所を中心に広い範囲で被害を及ぼします。
生物兵器は人々の間に感染し続ける事で、長期間被害を及ぼす可能性もあります。
そして最も心配されているのが、核弾頭による攻撃です。
他の兵器とは比較にならないほどの衝撃波と熱、放射線によって広域に渡って破壊を及ぼします。
放射線による汚染が起こる可能性もあり、長期間に渡り壊滅的な被害を及ぼします。
子どもを守るために何をすべきか
警報が出たら屋内に退避
弾道ミサイルによる被害で真っ先に注意しなければならないのは降り注ぐ破片の影響です。
爆発によって出来る鋭利な破片だけでなく、ロケットに使われる燃料や部品なども降って来る可能性があり、これらは自衛隊が弾道ミサイルを迎撃した場合でも発生します。
これらから身を守るには、屋外に出ないのが一番有効です。
建物にミサイルがそのまま落下すればひとたまりもありませんが、破片であれば鉄筋コンクリート造のビルなどであれば、ほぼ耐える事が出来るでしょう。
避難する際には窓際を避けて、出来るだけ建物の内側奥深くに避難する様にしましょう。
これは、核弾頭を含めた様々な弾道ミサイルに対して、身を守るために有効な手段です。
頑丈な建物で窓から外が見えない場所であれば、核兵器による衝撃波や熱波からもある程度身を守る助けになります。
そして、爆発後静かになったら速やかにその場から出来るだけ遠くへ離れましょう。
化学兵器といったガスは風にのって流されていくので、可能なら風上に向けて逃げるのが有効です。
避難した先に警察や自衛隊が展開していたら、助けを求めて指示を受けましょう。
特に子どもは興味本位で窓際へ寄ったり、避難よりもミサイルが落ちた場所を見に行ってしまう事が考えられるので、ご家族や周囲の大人が保護してあげる事が大切です。
北朝鮮が国際社会に対して大人な対応を取れるようになり、平和な社会が実現される事を切に願います。
まとめ
・弾道ミサイルは高速で飛来する
・弾頭によって威力が異なる
・屋内に退避するのが最善の方法