もうすぐ4月。子どもが小学校や中学校へ入学・進学する季節になりました。
子どもが新しい学校へ通うようになり心配になる親も多くなる時期かと思います。
学校や地域でも、安心して子どもが学校へ通えるように、防犯対策に取り組んでいますが、今回は地域の防犯対策として「子ども110番の家」をクローズアップしてみました。
子ども110番の家とは
緊急時に子どもが避難する場所
子ども110番の家は警察と地域が一体となって子どもの安全を守る為に始められた試みで、平成17年11月から日本各地で見られるようになりました。
ボランティアの協力により、子どもが逃げ込んだ先で不審者から保護し、警察への通報を行います。
個人の家だけでなく、近年はコンビニエンスストアなどの商店も協力しています。
子どもが犯罪に巻き込まれた時に、相談役となる場合もあるのでPTAの方が対応されているケースもあります。
近年はJRや私鉄が取り組む子ども110番の駅やタクシー子ども110番といった取り組みもあります。
110番の駅では子どもが電車内や駅構内の犯罪に巻き込まれた場合の保護を行い、タクシー子ども110番では路上で助けを求める子どもの保護と警察への通報を行う事で、子どもの安全を守る手助けをしています。
子ども110番の家をする側の注意点
子どもを不安にさせない
子ども110番の家になるには、最寄りの自治体や警察署へ電話して問い合わせてみてください。
そのうえで公認のステッカーを貰ったら入り口に張り出しましょう。
これで、子ども110番の家となるのですが、子どもが助けを求めて来た時の対応方法をしっかり覚えておく必要があります。
まず、貴方自身が落ち着いて冷静な対応が出来るように心がけましょう。
慌てて子どもを不安にさせてはならないですし、逆に興奮して犯人を捕まえようと無理をしてもいけません。
子どもが逃げ込めたら、扉をしっかり閉めて子どもが安心するように落ち着かせましょう。
椅子に座らせたり、お水を飲ませたりしながら優しくゆっくりと話かけると良いでしょう。
そのうえで、子どもから何があったのか、ゆっくり聞きながらケガがないか確認してあげ、必要なら応急手当をしてあげます。
この時、子どもが答えない質問があっても、無理に聞き取ると不安にさせてしまうのでやめましょう。
そのうえで警察へ子ども110番の家である事を伝えつつ状況を通報しましょう。
通報したら警察が来るまで子どもをお家で保護してあげて、安全を確保するようにします。
親に迎えに来て貰うという事も考えられますが、変質者などの場合は犯罪に巻き込まれる危険性もあるので、警察を頼りにする方法が良いでしょう。
警察に通報すれば、事情を説明した上で周囲のパトロールをお願いするといった事も相談出来ます。
子どもが安心して通学出来る環境を守るために、子ども110番の家を広めていけると良いですね。
まとめ
・子ども110番の家は地域と警察が子どもを犯罪から守るために保護する取り組み
・鉄道やタクシーも協力している
・子ども110番の家になったら子どもの安全を守れるように努力しましょう
参考サイト
◆子どもを犯罪から守るためのお役立ちリンク集 警察庁
◆子ども110番の家 子ども110番の家
◆こども110番の駅について 駅でのサービス JRおでかけネット
◆CSR活動(タクシーこども110番) 一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会