子どもを狙う犯罪者が、日常生活の中でどこに潜んでいるのか誰にも分からないものです。子どもが常に大人と一緒にいることができれば、卑劣な犯罪者の魔の手から守ることができるかもしれませんが、現実問題としてそれは難しいですよね。ある程度の年齢になると、学校や習い事、友達の家からの行き帰りなど外で1人になってしまう瞬間は訪れます。このとき犯罪の被害者にならないためにも、子ども自身が身を守る術を身に付けなければなりません。このご時世では、犯罪が起きるはずがないと思われている地域だとしても、これから事件が起こる可能性は0とは言い切れないので、油断してはいけないのです。
そこで今回は、防犯のために子どもに持たせたい便利グッズと、防犯対策についてご紹介します。この機会に子どもと話し合い、一緒に防犯意識を高めましょう。
子どもに持たせたい便利グッズ
子どもが外出する際に持たせたい、防犯対策として効果的な便利なグッズを次にまとめました。
・防犯ブザー

防犯ブザーは防犯グッズとして有名ですよね。ランドセルに付けることはもちろんのこと、習い事や友達の家に遊びに行くときにも必ず持っていくことを徹底させましょう。保護者は月に1度、防犯ブザーの電池が切れていないか、壊れていないかを確認することも忘れてはいけません。
・ホイッスル
またホイッスルも、防犯ブザーと同じように防犯対策として効果的なグッズです。危険な目に遭ったとき、ホイッスルを吹くだけで簡単に高音を出すことができるので、大声を出さなくても周囲に助けを求めることができます。どちらもいざという時に、躊躇(ためら)わずに使えるように子どもと一緒に予行練習をしておきましょう。
・テレホンカード
それからテレホンカードは、公衆電話から助けを求めるのに有効です。パニック状態になっていると電話番号が分からなくなってしまうことがあるので、保護者の携帯電話の番号や自宅の電話番号などをいくつかメモして持ち歩くといいでしょう。事前に公衆電話の場所を確認しておくこと、実際に使って電話の掛け方を覚えておくことも必要です。
・懐中電灯(子どもが持ち運べるサイズのもの)
懐中電灯は暗い道で自分の存在をアピールすることができるので、事故防止にもなります。様々なサイズのものが販売されていますが、子どもが簡単に持ち運べるように小型のサイズのものがおすすめです。防犯グッズの中には、防犯ブザーとライトが一体型になっているものもあるので検討してみてくださいね。
子どもを狙った犯罪について話し合うことが大切

子どもの防犯意識を高めることがなにより重要なことです。やはりどれだけ防犯グッズを身に付けても、子どもが犯罪に対する意識が低ければ意味がありません。
どのような事件がどのような場所で起きているのか、もし犯罪に巻き込まれそうになったらどうすればいいのか、子どもが理解できるまできちんと話し合いましょう。また、実際に近所を歩き、どこで事件や事故に巻き込まれやすいのかをシミュレーションすることも大切です。危ない場所は通ってはいけないと、約束することも必要ですね。
犯罪は他人事ではなく、いつ自分自身が犯罪被害者になるか分かりません。そのため、外出するときは油断してはいけないことを子どもに伝える必要があります。子ども自身が犯罪に対して恐怖感を持ち、自分の身を守ることの大切さを意識することが防犯対策に繋がるのです。
まとめ
・防犯ブザーやホイッスルは子どもも簡単に助けを求めることができる
・連絡先をメモして持ち歩く
・公衆電話の場所や使い方を覚えておく
・子どもと一緒に防犯意識を高めることが大切
参考サイト
◆警察庁 生活安全課:「子ども防犯テキスト」