「性犯罪」もまた、子どもが巻き込まれやすい事件のうちの一つです。
この犯罪から子どもを守るためには、どのような対策が有用なのでしょうか?
親ができること
まずは「親ができること」から考えていきましょう。
性犯罪は暗いときにだけ起こるわけではありません。16時台から発生件数があがってくるものですから、「遅くまで遊んでいる子ども」だけが巻き込まれるものではない、ということを認識しておきましょう。特に22時~24時に起こりやすいので、塾の帰り道は親が迎えに行くことが望ましいと言えます。
子どもと、日々の出来事を共有するのも性犯罪の防止に役立ちます。現在の性犯罪は、「知らない人」が加害者になるケースばかりではなく、「公園などで何度か遊んで顔見知りになった人」が加害者になることもあります。このため、子どもの様子や話を聞いているときに、保護者に心当たりのない人物の話が出てきたのなら注意しましょう。
また、すでに性犯罪の被害者となった場合でも、子どもの様子を注意深く見ていると気づくこともあります。
子どもに教えておきたいこと
これは「誘拐」のときとも同じですが、「知らない人・怪しい人についていかない」ではなく「保護者の許可なくだれかについていかないように」と教えましょう。また、防犯ブザーの正しい使い方も教えてください。「誰とどこに遊びに行って何時に帰るか」を共有させる事も同じです。
小さな子どもの場合、「性犯罪」という言葉の意味が分からないということもあります。このため、「水着で隠れる部分(プライベートゾーン)は大切な場所だから、人に何を言われても見せたり、見せられたり、触れさせたり、触れたりすることがあってはいけない」と伝えるのが分かりやすいでしょう。
また、何かあったときにはためらわずに周りの人に助けを求めるように教えます。大声を出すことも相手を振り切ることも、決して恥ずかしいことではないと教えます。また、電車通学をする学齢の子どもならば、痴漢(これは朝の通学時間に頻出しています)にあわないようにするために女性専用車両に乗ることを勧めてください。加えて、エレベーターなどで男性と2人きりになってしまいそうなときは、一度それを見送ることを教えます。
まとめ
・性犯罪を防ぐために、塾の帰り道などは親が送迎すること
・保護者は子どもの様子によく気を配る
・プライベートゾーンは見せない触らせない、また見せられない触らせられないということを教える
・何かあったときに周りに助けを求めることは恥ずかしい行動ではない、と教える