「交通事故」は、どんな世代に起きても痛ましく、やりきれないものです。しかし子どもが犠牲になる交通事故はより痛ましいものでしょう。
今回はこの「交通事故」を「低学年」に絞ってお話しします。
低学年の子供は高学年の子供に比べて事故に遭いやすい
「幼児」「小学校低学年」「小学校高学年」「中学生」のなかで、もっとも交通事故に遭いやすいのはどの世代だと思いますか?
実はこれは、まだ判断力に乏しい幼児でもなく、行動範囲が広がる小学校高学年でもなく、自転車通学などが多くなる中学生でもなく、「小学校低学年」なのです。
平成20年のデータでは、小学校低学年の交通事故の死傷者数は20,000人近くになっています。これは「自転車に乗っていた」「歩行中だった」「自転車に乗っていた」がそれぞれ等分程度の割合で存在していますが、「死亡者」になると「歩行中」が一番多くなります。
また、小学生は5月~7月くらいによく事故が起こりやすいとされています。少し慣れた頃が危ないということかもしれません。
加えて、子どもの場合は「飛び出し」による交通事故が非常に多くなっています。夢中になっていると視野が狭くなるのは子どもによくあることでもあります。
痛ましい事故を防ぐために
小学校に上がれば、幼児だったころとは異なり、親の目の届かないところに子どもが出かけることも多くなります。これは「子どもの成長」そのものでもありますが、同時に、交通事故のリスクが増えることでもあります。
・走らない
・立ち止まって信号機をよく見る
・周りの状況を見る
・焦らない
ということを、子どもにしっかり教えておきましょう。また、時には保護者とお子さんとで一緒に学校など道を歩いて見るのもいいかもしれません。また、保護者も、信号機などでは(車が来ていなくても)必ず止まるようにしてください。子どもは親のやることをしっかり見て、学習しています。
交通ルールは、一度教えたらそれで終わり、というものではありません。交通事故が増えてくるこの時期には今一度、しっかりと交通ルールを教え込みましょう。
まとめ
・交通事故は、実は小学校低学年が一番よく遭いやすい
・特に5月~7月は交通事故が頻発する
・歩行中は死亡事故も多いので特に注意が必要
・飛び出しなどをしないようによく教える
・交通ルールというのは「一度教えて終わり」というものではない
・保護者も必ず交通ルールを守るようにする。子どもは親のやることをしっかり見ている
参考サイト
◆ベネッセ:「交通事故多発の季節 7月まで小学校低学年に注意!-斎藤剛史-」
◆イタルダ:「子供の交通事故」
◆セコム:「子供の安全ブログ」