「普段はいつも親が家にいる」
「子どもが小さいうちは専業主婦(専業主夫)になっていたが、そろそろ働き始める」
という家庭にとって、キーとなるのが「夏休み」です。
大人の夏休みは、子どもの夏休みに比べてとても短いもの。
そのため、「子どもがいる時間、親もいつも家にいる」ということはできません。
防犯上もとても心配事がいっぱいです。そして、防犯の観点から「鍵をどうするか」の問題が出てくるのはこれが理由です。
子どもにまずは防犯の教育を
「子どもに何歳から一人で留守番をさせるか」ということについては、正解はありません。家庭ごとの事情もありますし、その子の性質にもよります。
ただ、「10歳から」が1つの基準となるようです。学童を辞め始めるのもこの時期だとか。
ただ、親の気持ちとしては、まだ1人で留守番をさせることは怖いものですよね。
そのため、本格的に「1人で留守番」をさせる前に、子どもに鍵を預け、短い時間留守番させたり、学校から帰ってきて鍵を開けさせたりする訓練を積んでおくとよいでしょう。
また、鍵は非常に大切なものであることも、しっかり教えておきましょう。このときに重要なのは、「鍵も大切だが、鍵を持っていることを知られないようにすること」も教えるということです。
子どもが鍵を持っていることに気づくと、「家に押し入ることができる」と考える犯罪者もいるからです。
だれが来ても出ない、火は使わない
子どもの留守番において大切な教育は、まずは、「だれが来ても出ない」というスタイルを徹底させること。たとえ公的な機関や宅配便、業者を名乗っていても、一律で「開けてはいけない」と教育するべきです。「これは例外」のような教え方をすると、「これもその『例外』にあてはまるのではないか」と子どもが判断を誤ってしまうこともあります。
また、まだ小さいうちは「火を使わないこと」も教えておきましょう。昼食などは、火を使わないで食べられるものを用意しておきます。今は電子レンジもあるので安心ですね。
電話は、「お母さんは忙しいので、今は出られません」などのように言って切らせるようにします。ベストなのは、「家にかかってきた電話を、親の携帯電話に転送させること」でしょう。
夏休みはいろいろとトラブルが起こりやすいもの。
留守番をさせる際は特に気を付けたいものです。
まとめ
・留守番デビューは10歳くらいが多い
・留守番をさせるときには、鍵の大切さと保管方法を教える
・人が来ても出なくて良い、と教える
・火は原則使わせない
・電話は、親の電話に転送をかけるようにしておくと安心
参考サイト
◆セコム「ココが知りたい、子どもの防犯&安全特集[3]何歳から子どもに留守番をさせますか?」
◆mamatenna「子の留守番何歳から?共働きの夏休み問題」
◆mamaPRESS「初めてのお留守番は何歳から?子どもの留守番に潜む危険と対処法」